更新日: 2025.9.8
「最近、鏡に映る自分の姿勢が悪くて落ち込んでいる……」
「気づけば、前かがみの状態でスマホを見ることが多いかも」
このように、ふとした瞬間に「姿勢が崩れている」と感じた経験はありませんか?
疲れやすさや体調がすぐれない原因は、「前傾姿勢」にあるかもしれません。
前傾姿勢とは、身体の重心が本来の位置よりも前に傾いている状態です。一見正しい姿勢のようにみえても、骨盤や背骨、頭の位置がズレると、肩こりや腰痛、ぽっこりお腹、浅い呼吸や疲れやすさといったさまざまな不調を引き起こす原因になります。
本記事では、前傾姿勢とは何かを解説しながら、原因や改善方法を詳しく紹介します。また、記事の後半には、理学療法士として多くの女性の身体と向き合ってきたユミコアインストラクター・Sachiko氏監修のもと、ユミコアボディが提案する「前傾姿勢改善メソッド」についても触れますので、ぜひ参考にしてください。
監修者の紹介

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
ユミコア インストラクター Sachiko
■プロフィール総合病院や整形外科で理学療法士として勤務後、結婚、出産後は主婦業に専念。子育てが落ち着いた40歳ごろからフリーのトレーナーとして活動開始。運動指導だけでなく、ダイエットカウンセリングなども手がける。2023年より、YumiCoreBody天神スタジオにトレーナーとして従事。多くの女性が抱える身体の悩みに寄り添っている。
■保有資格
・理学療法士
・BESJピラティスマットワークインストラクター
・臨床栄養医学指導士
・食欲コントロールダイエット協会認定講師
・栄養コンシェルジュ二つ星
前傾姿勢とは

毎日の生活のなかで「なんとなく身体が前に倒れているような感覚」や「頭や上半身が前に突き出している」と感じた経験はありませんか?そのような状態は、 「前傾姿勢」 かもしれません。
本来、私たち人間の身体は「耳・肩・骨盤・ひざ・くるぶし」のすべてのパーツが一直線にそろっている状態が理想的な立ち姿です。しかし、前傾姿勢の場合、このバランスが崩れてしまい、身体の重心が前に傾いた状態になってしまいます。
前傾姿勢の特徴として、次のような状態が挙げられます。
前傾姿勢の特徴
・骨盤が前に倒れて腰が反っている
・お腹がぽっこり出て見える
・背中の突っ張り感が強い
・気がつくと、頭が前の方に突き出ている
一見、とても姿勢がよく見える方でも、実は身体の前面の筋肉ばかりに力が入っていたり、腰が必要以上に反っていたりと、知らず知らずのうちに負担がたまりやすい姿勢になっているケースも少なくありません。
猫背との違い
前傾姿勢とよく混同されがちなのが「猫背」です。
どちらも悪い姿勢ではあるものの、実はまったく別の姿勢崩れです。
猫背とは、背中が丸まり、肩が前に巻き込まれたような姿勢を指します。胸が縮こまり、頭が前方に出て、全体的に背中側が引っ張られているのも大きな特徴です。
一方、前傾姿勢は、骨盤や上半身が前に傾いてしまっている姿勢を指します。腰が反って、お腹が前に出たり、太ももやふくらはぎが張りやすくなったりするのが特徴です。
前傾姿勢 | 猫背 | |
---|---|---|
背中の状態 | 張っていて、必要以上に反っている | 丸まっている |
骨盤の傾き | 前に倒れがち | 後ろに倒れがち |
重心の位置 | 前に偏っている | やや後ろに偏っている |
見た目の特徴 | ・背中や腰が張って見える ・お腹が前に突き出て見える | ・肩が内側に入り、背中が丸まって見える ・全体的に小さく、実年齢より老けて見える |
自分の姿勢がどちらに当てはまるのかを判断できない場合は、この後ご紹介する鏡や壁を使ったセルフチェック方法を試してみましょう。
自分で判断できない場合は、理学療法士や整体師・姿勢矯正などの専門家に相談をして、ご自分の姿勢の状態を把握しましょう。
前傾姿勢になってしまう原因

前傾姿勢は、姿勢のクセだけではなく、筋力や骨格のバランスの崩れや毎日の生活習慣が積み重なって生じるものです。
現代のライフスタイルでは、無意識のうちに前傾姿勢になる動作が多いため、慢性的な不調やボディラインの崩れにつながってしまう恐れもあります。
ここでは、前傾姿勢を引き起こしやすい主な原因について詳しくみていきましょう。
筋力の低下
前傾姿勢の大きな原因のひとつが、「筋力の低下」です。
特に、普段あまり身体を動かす機会が少ない方や、長時間同じ姿勢で過ごすことが多い方は注意が必要です。
私たちの身体は、全身の筋肉がバランスよく機能することで、まっすぐで美しい姿勢を保てます。
しかし、筋力が弱くなったり、うまく使えなくなったりすると、身体をしっかり支えきれず、知らず知らずのうちに重心が前に傾いてしまうのです。
前傾姿勢に深く関係する筋肉は、次のとおりです。
前傾姿勢に深く関係する筋肉
・多裂筋:背骨をまっすぐに保ち、姿勢の安定をサポートする筋肉
・腹横筋:お腹を引き締めて姿勢を安定させる筋肉
・横隔膜、骨盤底筋:呼吸の時に働き、内臓を支えて姿勢を安定させる筋肉
これらの筋力が衰えてしまうと、腰が反ってしまい、全体的に前のめりな姿勢がクセになってしまいます。
特に重要なのが、「腹横筋」「腸腰筋」「骨盤底筋」といった身体の深い部分にある「インナーマッスル」です。
インナーマッスルとは、お腹の奥や背骨のまわりにある筋肉で、私たちの姿勢を内側から支える土台のような存在です。
この筋肉が弱ってしまうと、身体のバランスが取りづらくなり、自然と上半身が前に傾きやすくなると覚えておきましょう。
骨格の歪み
前傾姿勢の原因のひとつとして、「骨格の歪み」が挙げられます。
本来、私たちの身体は、背骨や骨盤がまっすぐ整っていることで、バランスの取れた姿勢を維持できるようになっています。
しかし、骨盤や背骨といった身体の土台となる骨格にズレが生じてしまうと、本来の正しい姿勢を保つのが難しくなり、無意識のうちにバランスを取ろうとして上半身が前に傾いてしまうのです。
特に、次のような骨格がズレてしまうと、前傾姿勢を引き起こしやすくなります。
前傾姿勢を引き起こしやすくなる骨格のズレ
・骨盤の歪み
・背骨の丸まり
・肋骨や肩甲骨の位置のズレ
このような骨格の歪みは、生まれつきの体格や関節の特徴が影響する場合もありますが、毎日の生活のなかで身についた姿勢や動きのクセによって起こるケースがほとんどです。
日常生活の過ごし方や姿勢のクセ
前傾姿勢は、普段の何気ない習慣や動作が原因で、少しずつクセになってしまうことがあります。
次のようなクセや習慣に心当たりがある方は、注意が必要です。

チェックポイントーCheck Pointー
注意が必要なクセや習慣
・長時間スマートフォンやパソコンを操作する機会が多い
・デスクワーク中心の生活で前かがみ姿勢が多い
・授乳・おむつ替えなど、育児や家事で前かがみの姿勢をとる機会が多い
・いつも同じ腕や肩でバッグや荷物を持つことが多い
・ハイヒールを履く習慣がある
・いつも同じ脚を組む、片足に重心をかけて立つクセがある
このような日常の姿勢やクセをそのまま放置していると、身体のゆがみや筋肉のバランスが崩れてしまう原因となります。
その結果、前傾姿勢が習慣になってしまい、元の正しい姿勢に戻しづらくなってしまうでしょう。
前傾姿勢が引き起こすデメリット・リスク

前傾姿勢は、見た目の印象が悪くなるだけでなく、心身のさまざまな不調を引き起こす大きな原因となります。
始めのうちは軽い不調だったとしても、放置してしまうことで、慢性的な体調不良や見た目の変化につながる恐れもあります。
ここでは、前傾姿勢が引き起こす主なデメリットやリスクを詳しくみていきましょう。
肩こり・腰痛・頭痛
前傾姿勢の状態が続くと、首や肩、背中まわりの筋肉に常に大きな負担がかかり、慢性的なコリや痛みを引き起こす恐れがあります。
本来、私たちの頭は背骨の真上に乗ることで、身体全体のバランスが保たれています。
しかし、前傾姿勢では、頭の重さを首や肩の筋肉のみで支えようとするため、筋肉が常に緊張状態となり、肩こりや首こりを引き起こしやすくなるのです。
また、肩や首の筋肉の緊張が続くと血流やリンパの流れが滞り、頭痛やめまいなどの症状が出るケースも少なくありません。
さらに、前傾姿勢の状態では、背骨や骨盤にも余計な力がかかるため、腰への負担も大きくなり、腰痛につながる恐れもあります。
前傾姿勢が原因で、肩こりや首こり、腰痛、頭痛などの不調が生じている場合は、姿勢を改善しない限り根本的に解消されにくいといえるでしょう。
基礎代謝・内臓機能の低下
前傾姿勢が続くと、常に胸やお腹まわりなどが圧迫された状態となり、身体が縮こまりやすくなります。
その結果、肺がしっかりと膨らまず、呼吸が浅くなってしまう恐れも。呼吸が浅くなると、十分な量の酸素を取り込めなくなります。
その結果、血流やリンパの流れが悪化して、基礎代謝が低下しやすくなるのです。
また、前傾姿勢では、胃腸や肝臓などの大切な内臓も圧迫されるため、消化や代謝といった本来の内臓機能の働きがスムーズに行われにくくなります。
消化不良や便秘、冷え性などの不調が起きやすくなるのも、前傾姿勢による内臓機能の低下が関係していると考えられるでしょう。
このように、前傾姿勢は、見た目の問題だけでなく、代謝や内臓の働きにも悪影響を及ぼします。
何もせずに放置しておくと不調が慢性化する恐れもあるため、早めに姿勢を整えることが大切です。
自律神経の乱れ
前傾姿勢の状態が続くと、首や肩、背中の筋肉がこわばり、血流や神経の働きが滞りやすくなります。
特に、自律神経が集まっている背骨まわりの筋肉が緊張し続けてしまうと、自律神経の働きに乱れが生じ、心身のバランスが崩れてしまう恐れもあります。
自律神経には、日中の活動を支える「交感神経」と、休息やリラックスを促す「副交感神経」があります。
私たちは、この2つのバランスを上手にとることで、心身ともに健やかな状態を維持できるのです。
しかし、姿勢の乱れによって自律神経のバランスが崩れてしまうと、不眠やイライラ、冷え、慢性的な疲れなど、さまざまな不調が現れる恐れもあるでしょう。
「最近なんとなく調子が優れない」と感じる方は、もしかすると日頃の姿勢のクセが関係しているかもしれません。
うつ症状
前傾姿勢が続くと、身体の不調だけでなく、メンタルの不調につながるリスクも高まります。
たとえば、呼吸が浅くなったり、筋肉がこわばった状態が続いたりすると、脳に十分な酸素が届かず、気分の落ち込みや意欲の低下といった、精神的な不調を感じやすくなるケースも少なくありません。
また、前傾姿勢によって自律神経のバランスが崩れてしまうと、結果として不眠やイライラ、気持ちの浮き沈み、さらには、心のバランスが崩れて「軽度のうつ状態」に近い症状が出る恐れもあります。
心身ともに健やかな状態を保つためにも、前傾姿勢を改善することが大切です。
ボディラインの崩れ
余計な脂肪がついたり、太ったりした訳ではないのに、ボディラインが崩れてしまっている場合は、前傾姿勢が原因かもしれません。
前傾姿勢の状態が続くと、身体の使い方や筋肉のバランスが崩れやすくなり、徐々に見た目にも影響が出てきます。
特に、次のような見た目の変化が起こりやすくなります。
前傾姿勢の状態が続くことで起こりうる見た目の変化
・ぽっこりお腹・反り腰
・太ももやお尻の張り・たるみ
・フェイスラインのゆるみ
骨盤が前に傾くと、腰が反り、お腹が前に突き出て見えやすくなります。腰への負担も増えるため、腰痛につながる恐れも。
また、重心が前にずれ混むことで、太ももやお尻に余計な負荷がかかり、筋肉のバランスも崩れます。その結果、太ももの前側が張りやすくなり、お尻のたるみも目立ちやすくなるでしょう。
さらに、頭が前に突き出した状態が続くと、あごのラインが崩れやすくなり、「たるみ」や「二重あご」などを引き起こすケースもあります。
若々しく健康的な見た目を目指したい方も、まずはご自分の姿勢を見直すことから始めてみましょう。
あなたの姿勢は大丈夫?簡単セルフチェック方法

前傾姿勢といった姿勢の乱れは、自分ではなかなか気づきにくいものです。
ここでは、自宅で簡単にできるセルフチェック方法をご紹介します。
壁や鏡を使ったチェック法に加え、前傾姿勢の傾向がわかるチェックリストも確認して、ご自分の姿勢がどのような状態かを把握してください。
壁を使ったセルフチェック方法
壁を使ったセルフチェック方法です。
自分の姿勢が正しいかどうかを簡単にチェックできますよ。次の手順に沿って確認してみましょう。

チェックポイントーCheck Pointー
壁を使ったセルフチェック方法
1. 壁から30cmほど前に、自然な姿勢で背を向けた状態で立つ
2. 壁に背中をくっつけるようにリラックスした状態で後ろへ下がる
3. 壁に最初に触れる部位を確認する
・背中から触れた場合:猫背の可能性あり
・お尻から触れた場合:前傾姿勢(反り腰)の可能性あり
・同時に触れた場合:姿勢が整っている可能性が高い
ちなみに、正しい姿勢で立っていると、次の4つすべてのパーツが無理なく壁につきます。
正しい姿勢で立っていると無理なく壁につく4つのパーツ
・後頭部
・肩甲骨
・お尻
・かかと
これらのパーツのうち、どこかが壁から大きく離れている場合は、前傾姿勢や姿勢の歪みがある可能性が高いといえるでしょう。
鏡を使ったチェック方法
鏡を使って自分の姿勢をチェックする方法をご紹介します。
このセルフチェック方法では、「前傾姿勢」や「左右の傾き」といった姿勢の乱れを確認しやすく、日頃の姿勢のクセにも気づきやすいのが特徴です。
まずは、全身が映る鏡の前にリラックスした状態で立ちましょう。
正面からチェックする方法
正面から身体の姿勢を確認する際は、次の4つのポイントを確認しましょう。
正面から身体の姿勢を確認する際の4つのポイント
・肩の高さが左右で揃っているか
・頬や目の位置が水平か
・左右の骨盤が同じ高さか
・手の位置(前後のずれや左右差)があるか
肩や骨盤の高さが違ったり、手の位置が左右でズレていたりしていると、身体が左右のどちらかに傾いている恐れがあります。
横からチェックすべきポイント
立ち姿を横からチェックする際は、次の4点が一直線上にあるかを確認しましょう。

チェックポイントーCheck Pointー
立ち姿を横からチェックする際の4つのポイント
・耳たぶ
・肩の中央
・骨盤の横(大転子)
・くるぶしのやや前
耳が肩より前に出ていたり、背中が丸まったりしている場合は、前傾姿勢の傾向が強いといえます。
鏡を使った姿勢チェックでは、普段気づきにくい姿勢のクセや骨格のゆがみを客観的に見ることでハッとする方もいるはずです。
正しい姿勢で過ごすためにも、小さな気づきを積み重ねていきましょう。
あなたはいくつ当てはまる?前傾姿勢チェックリスト
壁や鏡を使ったセルフチェックと併せて、前傾姿勢チェックリストも試してみましょう。
ひとつでも多くチェックがつけばつくほど、前傾姿勢や姿勢の乱れが進んでいる恐れがあります。
ご自分の姿勢を把握するためにも、いくつの項目に当てはまるかをチェックしてください。

チェックポイントーCheck Pointー
前傾姿勢チェックリスト
・肩こりや首こりが慢性的にある
・腰が反っていて、腰痛になりやすい
・長時間座っていると背中やお尻が痛くなる
・夕方になると足がむくみやすい
・運動不足の自覚がある
・呼吸が浅く、深呼吸がしづらい気がする
・鏡で自分を見ると、頭が体より前に出ているように見える
・横から見ると背中が丸まり、お腹がぽっこり出て見える
・写真に写ると姿勢が悪く見えることが多い
・胸が下がって見える/姿勢がだらしなく見える
・ストレートネックや巻き肩だと言われたことがある
・スマホを見る時間が1日2時間以上ある
・デスクワークやパソコン作業を長時間している
・家事や育児で前かがみになる時間が多い
・ハイヒールや厚底靴をよく履く
・気づくと脚を組んだり、猫背で座ったりすることが多い
・きれいな姿勢を無理に作ろうとしている
チェックした数でわかるあなたの姿勢タイプ
・0〜3個:今のところ大きな問題はなさそうだが、姿勢のクセには十分注意が必要。
・4〜7個:前傾姿勢の傾向あり。日常動作や身体の使い方を見直すチャンス。
・8個以上:前傾姿勢の恐れあり。専門的なケアで早めの対策が必要。
チェックした項目数が多かった方は、正しい姿勢を意識するのはもちろん、ストレッチやトレーニングなどで身体を整える習慣をつけていきましょう。
姿勢が整うと、見た目の印象が変わるだけでなく、肩こりや腰痛、疲れやすさなどの不調も改善されやすくなりますよ。
前傾姿勢を改善するためのアプローチ方法

日常生活のなかで、姿勢には無意識のうちに偏ったクセがつきやすく、気づかないうちに前傾姿勢やゆがみの原因になることもあります。
しかし、歩き方や座り方、スマートフォンの使い方など、ちょっとした習慣を見直すだけでも、姿勢は少しずつ整っていきます。
ここでは、前傾姿勢を改善するためのアプローチ方法について詳しくみていきましょう。
立ち方・歩き方・座り方などを見直す
日常の立ち方や歩き方、座り方には、姿勢を整えるヒントがたくさん詰まっています。まずは、それぞれの基本の動作を見直して、前傾姿勢を防いでいきましょう。
正しい立ち方のポイント
正しく立つことは、見た目の美しさはもちろん、腰痛や肩こり、偏頭痛などの不調を防ぐためにも大切なポイントです。
重心の位置や筋肉の使い方一つで、身体への負担が大きく変わるため、普段何気なく立っている時間こそ、姿勢を見直す絶好のチャンスといえます。
次のポイントを意識して、重力に逆らわず、自然に立てる「無理のない姿勢」を身につけましょう。
正しい立ち方のポイント
・足は肩幅に開き、左右均等に体重をかける
・つま先はまっすぐ前を向ける
・膝はピンと張らず、軽く緩めて立つ
・骨盤は立てるように意識(反り腰・猫背を防ぐ)
・背筋をスッと伸ばし、あごを軽く引く
・頭のてっぺんが天井から引っ張られているイメージで肩は力まず、自然に下ろす
重要なのは、横から見たときに「耳・肩・骨盤・くるぶし」のすべてのパーツが一直線になるように意識することです。慣れないうちは壁を使って正しい姿勢の感覚を掴んでいきましょう。
正しい歩き方のポイント
前傾姿勢のままで歩いていると、見た目が悪くなるだけでなく、首や腰、膝などに大きく負担がかかってしまう恐れがあります。
一方で、正しい歩き方が身につくと、全身の筋肉をバランスよく使えるようになるため姿勢も自然と整いやすくなります。
さらに、疲れにくくなったり、肩こりや腰痛の予防にもつながったりなど、さまざまなメリットがもたらされるでしょう。
正しい歩き方を身につけるためにも、次のポイントを意識してください。
正しい歩き方のポイント
・背筋を伸ばして、あごを軽く引く
・目線は3〜5メートル先あたりをまっすぐ見る
・肩の力を抜いて、腕を自然に前後に振る
・骨盤をまっすぐ立てて、身体の軸を意識する
・かかとから着地して、足裏全体を使って踏み出す
・最後はつま先でしっかり地面を蹴る
・歩幅は「自分の足の長さの1〜1.5倍程度」を目安にやや広めを意識する
これらのポイントを習慣化するだけでも、姿勢が整い、不調の改善や疲れにくい体づくりにつながるでしょう。
正しい座り方のポイント
長時間のデスクワークや読書、裁縫などの細かな作業によって、前傾姿勢がクセになっている人も少なくありません。
座っている時間が長ければ長いほど、骨盤や腰への負担が大きくなり、肩こりや腰痛の原因になる恐れもあります。
日頃から正しい座り方を意識することが、姿勢の改善や不調の予防につながります。
次のポイントを押さえて、身体に負担の少ない座り方を身につけてください。
正しい座り方のポイント
・椅子には深く腰掛け、背もたれと腰の間にすき間を作らない
・骨盤を立てて座骨で座るイメージを持つ
・背筋を伸ばし、あごは軽く引く
・足裏は床にしっかりつけ、膝は90度に保つ
・太ももが水平になるよう椅子の高さを調整する
・肘(ひじ)の角度は90度〜100度を意識し、前腕が机と平行になるように
・長時間座る場合は1時間に1回は立ち上がってストレッチをする
正しい座り姿勢を保つためには、椅子や机の高さ・クッションの使い方などを見直すことも大切です。
「骨盤を立てた状態で、深く座る」ことを意識するだけでも、姿勢はぐっと変わりますよ。
スマートフォンを操作するときの注意点
立ち方や歩き方、座り方だけでなく、スマートフォンを操作する際の姿勢にも注意が必要です。
スマートフォンは、現代人にとって生活に欠かせないアイテムの一つ。
しかし、スマートフォンやタブレットを長時間見続けてしまうと、つい頭が前に出てしまったり、背中が丸まったりしてしまうこともあるでしょう。
前傾姿勢がクセになると、首や肩に大きな負担がかかり、肩こり・頭痛・眼精疲労などを引き起こす原因にもなります。
さらに、「スマホ首」や「巻き肩」のような症状につながる恐れもあります。
スマートフォンを操作するときに次のポイントを意識するだけでも、姿勢への負担を軽減できますよ。
スマートフォンを操作するときのポイント
・スマートフォンの画面はできるだけ「目の高さ」に近づけて持つように意識する
・肩や首をすくめないようにして、リラックスした状態で操作する
・背中を丸めず、骨盤を立てた姿勢を意識する
・長時間の操作は避け、30分に1回は姿勢をリセットする
・デスクや肘掛けなど、前腕を安定させられるような支えを活用する
・寝転がりながらのスマホ操作はなるべく避ける
このように、使い方を少し工夫するだけでも、姿勢や身体への影響をぐっと減らせるものです。「ながら見」や「うつむき姿勢」がクセになっている方は、今日から少しずつ意識してみましょう。
骨盤や骨格の位置を整える
姿勢の乱れは、見た目の問題だけでなく、肩こり・腰痛・疲れやすさなど、さまざまな不調を引き起こす原因にもなります。
なかでも、大きな影響を与えるのが「骨盤の傾き」や「骨格のゆがみ」です。
たとえば、骨盤が前に傾く前傾姿勢の場合は「反り腰」になりやすく、腰に大きな負担がかかってしまいます。
一方で、骨盤が後ろに傾いていると「猫背」の姿勢になりやすく、背中や肩の筋肉が常に緊張した状態となってしまうでしょう。
骨盤や背骨を本来の正しい位置に戻すことで、無理なく自然な姿勢をキープしやすくなり、全身のバランスも整いやすくなります。
骨盤や骨格の位置を整えるためには、日常の姿勢を意識するとともに、骨盤まわりの筋肉をゆるめたり、インナーマッスルを鍛えたりすることが重要です。
体幹・インナーマッスルを鍛える
前傾姿勢は、身体を支える筋力が低下することが原因で起こるケースも多くあります。
特に、姿勢の土台となる「体幹」や「インナーマッスル」の筋力が弱まってしまうと、骨盤や背骨を正常な位置で保てずに、姿勢がどんどん崩れてしまう原因となるでしょう。
体幹がしっかり働くようになると、身体の軸が安定し、無理なく良い姿勢をキープできるようになります。
また、インナーマッスルを鍛えると、美しいボディラインに近づけるだけでなく、腰痛や肩こりの予防・改善、代謝アップなど、うれしい効果も期待できるでしょう。
激しいトレーニングでなくても、骨盤まわりやお腹まわりを意識した簡単なストレッチやエクササイズを習慣化するだけでも、姿勢の安定につながっていきます。
前傾姿勢の改善なら「ユミコアメソッド」がおすすめ

「前傾姿勢のクセがなかなか直らない」
「意識してもすぐに戻ってしまう」
このようなお悩みを抱えている方にこそ試してほしいのが「ユミコアメソッド」です。
骨格から整えるアプローチで、インナーマッスルを含む姿勢の土台を内側からしっかり安定させ、無理なく自然な姿勢に近づいていけますよ。
ここでは、幅広い年齢層の女性たちから支持を集めるユミコアメソッドの特徴をはじめ、ユミコアメソッドが前傾姿勢の改善に効果がある理由を詳しくみていきましょう。
実際にユミコアメソッドを体験した女性たちのリアルな声も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ユミコアとは?
ユミコア(YumiCoreBody)は、「骨格から整える」ことを軸に、女性の身体の悩みに寄り添ったトレーニングメソッド。
理学療法士の知見をもとに考案された独自メソッドは、無理なく骨格やインナーマッスルに働きかけるのが大きな特徴です。
前傾姿勢に悩む方はもちろん、デスクワークによる猫背や肩こりが気になる方、さらには産後のボディラインの引き締めを目指す女性たちからも、多くの支持を集めています。
ユミコアメソッドが前傾姿勢の改善に効果的な理由
ユミコアメソッドが前傾姿勢の改善に効果的な理由は、次のとおりです。
ユミコアメソッドが前傾姿勢の改善に効果的な理由
・骨盤の前傾や肋骨の開きなど、根本原因にアプローチできる
・体幹のインナーマッスルを無理なく鍛えられる
・効果を実感しやすく、効果が持続しやすい
・運動が苦手な方でも継続しやすいメニューだから安心
・対面レッスンとオンラインレッスンから自分に合うスタイルを選べる
ユミコアメソッドは、ただ姿勢を正すのではなく、姿勢が崩れてしまう根本的な原因にもしっかりとアプローチするのが大きな特徴です。
前傾姿勢の原因は、骨盤の前傾や肋骨の開き、体幹のインナーマッスルの衰えといった、目には見えづらい身体のゆがみや筋力の低下が深く関係しています。
ユミコアメソッドでは、これらの根本的な原因にしっかりとアプローチするため、姿勢の変化を実感しやすく、効果が長期間にわたって持続しやすいのが特長です。
また、ユミコアメソッドは、全国10箇所で開催されている「対面レッスン」とオンラインレッスンの両方に対応しているため、自分のペースやライフスタイルに合わせて選べるのも大きな魅力。
特に、オンラインレッスンは、好きな時間に自宅で気軽に実践できるとあって、忙しい方でも継続しやすいと好評です。
ユミコアボディの公式InstagramやYouTubeの公式チャンネルでは、誰でも気軽に挑戦できるストレッチや簡単なエクササイズを無料で紹介しています。
気軽にユミコアメソッドを体験したい方は、ぜひチェックしてください。
ユミコア体験者たちのリアルな声
ここでは、ユミコアメソッドを実際に体験した女性たちの声をご紹介します。
姿勢の改善はもちろん、心や身体にもうれしい変化を実感したリアルな体験談ばかり。「本当に効果があるの?」「自分にできるか心配」と不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。
お客様のお声①
体の変化もさることながら、肩こり腰痛はほぼ皆無、生理痛もだいぶ軽減し、気持ちの浮き沈みも減ったと思う。体重に囚われなくなったし、痩せても太っても、なんかこれじゃない感だった40年間。顔が大きすぎて4頭身くらいで本当にコンプレックスだったんだけど、最近は、気にならなくなってきた!(頭の大きさは変わらないけど写真撮った時のこれじゃない感がなくなってきた)
お客様のお声②
ユミコア知ってから4年経つけど、本当にここ最近体の声を聞けるようになって来た気がします^^
まだまだ体の左右差は改善してないし、ぬおー”!!と歯がゆい所ばかり(´;ω;`)でも四年前はあんなに反ってたのに今はかなり真っ直ぐ立ててる!
お客様のお声③
何が起こったのやら自分でも分からないのですが、気づかないうちに少しずつ顔周りがスッキリしてきてたんです! 特に、久々に会った両親や地元の友達に言われたのには本当に驚き!走ったり、歩くのも嫌いなので有酸素運動は一切してません(;^^本当にユミコア(オンライン)だけで変化していたんです・・・!
ユミコアボディでは、7日間無料のオンラインレッスンも実施中。ユミコアメソッドを体感してみたい方は、この機会にぜひお試しください!
【前傾姿勢改善】ユミコア式ストレッチ&トレーニングを徹底解説

前傾姿勢を改善するには、ただ「背筋を伸ばす」だけでは不十分です。姿勢の土台となる骨盤やインナーマッスル、肩まわりの筋肉や関節に正しくアプローチすることが欠かせません。
ここでは、ユミコアメソッドが提案する前傾姿勢の改善におすすめのストレッチ&トレーニングを紹介しましょう。
胸のストレッチ
前傾姿勢の改善におすすめなのが「胸のストレッチ」です。
胸の前側をしっかりと伸ばすことで、肩甲骨が開きやすくなり、正しい姿勢に近づけるようにサポートしてくれます。
胸のストレッチのやり方
1. うつ伏せの状態になる
2. 左手のひらを肩の真横に出して、ひじを90度に曲げる
3. 右手は、右胸の横について、肘を天井に向け床をプッシュする
4. 膝を90度に曲げて左右のかかと同士をつける
5. 右手で床を押しながら身体を返すようにして胸の前部分を30秒伸ばす
6. 反対も同様に行う
ストレッチ中は、呼吸を止めずにゆったりと行うように意識しましょう。
姿勢改善のストレッチ
前傾姿勢や反り腰になる原因のひとつに、骨盤と背骨をつなぐ「腸腰筋(ちょうようきん)」の硬さが挙げられます。
何かしらの原因で腸腰筋がこわばっていると、骨盤が前に傾きやすくなり、結果として背中が反ったり、背中が前に傾いたりといった姿勢のクセがついてしまう恐れも。
姿勢改善のストレッチで、腸腰筋をやさしく伸ばしてゆるめることで、骨盤の位置を正して、背骨を自然なカーブに戻すようにサポートします。
姿勢改善のストレッチのやり方
1. 膝立ちの状態から左足を立てる
2. 左足を外側に1歩程度動かす
3. お尻の穴を前に向けるように骨盤を丸める
4. 右手を天井に伸ばして、呼吸をしながら、身体を左に向かって倒す
5. 左右それぞれ20秒から30秒かけてストレッチをする
各5セットずつを目安に行ってください。身体を傾けるときは、反動をつけずに、深い呼吸とともにゆったりと行うのがポイントです。
骨盤まわりの可動域が広がり、無理なく正しい姿勢をキープしやすくなるでしょう。
背骨のストレッチ
長時間のデスクワークや前傾姿勢が続くと、背骨まわりの筋肉が硬くなり、猫背や肩こりの原因になります。
ユミコア式の背骨のストレッチで背骨をしなやかに伸ばすことで、姿勢をリセットし、胸を開きやすくなるでしょう。
背骨のストレッチのやり方
1. 四つ這いの状態になり、膝から遠くに手をつく
2. お尻を後ろに突き出すようにしながら、胸を床につけるように下ろす
3. 手を遠くに伸ばしながら、背骨を伸ばす
4. 鎖骨から上を持ち上げるようにして、深い呼吸をして脱力をする
5. 左右それぞれ4〜5回程度を目安に行う
背中を無理に反らさずに、呼吸に合わせて自然に背骨を伸ばすように意識するのがポイント。肩甲骨が動きやすくなり、背中のこわばりが自然と解消するはずです。
骨盤の歪みを取るストレッチ
前傾姿勢に悩む方の多くは、骨盤が前に傾いたり、左右にねじれたりと、知らず知らずのうちに骨盤のバランスが崩れているケースも少なくありません。
骨盤が歪んだ状態では、背骨や肋骨の位置もズレやすくなり、全身の姿勢バランスが乱れてしまう恐れもあるでしょう。
ユミコアメソッドでは、骨盤まわりの筋肉や関節のこわばりをなくして、正しい位置にリセットするストレッチを提案しています。
骨盤の歪みを取るストレッチのやり方
1. 床に仰向けの状態で横になる
2. 背骨に沿って縦向きにローラー、または辞書のような厚みがある本をセットする(※ローラーの下の部分が骨盤の上部分「ヤコビー線」にくるように調整する)
3. 片足を伸ばした状態で、反対の足を股関節と膝関節を90度まで折り曲げて、5秒間キープする
4. 足を入れ替えて同様の動作を行う
骨盤の左右差や傾きを整えることで、姿勢全体の安定感が増し、前傾や反り腰などのクセも改善されやすくなるでしょう。
骨盤底筋を鍛えるヒップアップトレーニング
骨盤底筋は、骨盤の底にあるインナーマッスルのひとつで、私たちの姿勢を支えるうえでとても重要な役割を担っています。
特に、前傾姿勢や反り腰の方は、骨盤底筋の機能が低下しているケースが多く、骨盤が安定しづらい状態になっているケースも少なくありません。
ユミコア式の骨盤底筋を鍛えるヒップアップトレーニングでは、骨盤底筋にやさしく働きかけながら、お尻や体幹も同時に鍛えられますよ。
骨盤底筋を鍛えるヒップアップトレーニングのやり方
1. 両膝を立てて、仰向けの状態で横になる
2. 膣から下腹部を引き上げるような感覚を意識する
3. 腰は床につけたままの状態で、背骨をお尻の穴から上に向かって、下から順番に持ち上げ浮かせる
4. 10回程度を目安に繰り返す
お尻を上げるときは反動をつけないようにしながら、骨盤底から内側を引き上げる感覚を意識しましょう。
下半身トレーニングに最適!スクワット
前傾姿勢の改善には、体幹や骨盤まわりだけでなく、下半身をしっかり安定させることもとても大切なポイントです。
下半身の筋力が不足していると、姿勢を支えきれず、体が前に倒れやすくなってしまう恐れもあります。
正しいフォームを重視しながら、姿勢を崩さずに下半身をしっかり使える「ユミコア式スクワット」を習慣化してみましょう。
ユミコア式・正しいスクワットのやり方
1. 足は腰幅に開いて、つま先を進行方向、またはやや外側に向けて立つ
2. 頭からお尻を一直線にしたまま、ゆっくりとひざと股関節を曲げながら腰を落とす(※膝がつま先と同じ向きになるように注意する)
3. 腰を落として、上げるという動きを10〜15回程度繰り返す
スクワット中は、反動を使わずに、体幹を安定させたまま行うのがポイントです。
下半身の筋肉が正しく使えるようになると、骨盤の傾きや重心のブレも整いやすくなり、前傾姿勢の改善につながるでしょう。
まとめ|まずは1日3分、自分の身体を見つめてみよう

前傾姿勢は、自分では気づきにくい姿勢不良ですが、何もせずに放置してしまうと、首や肩、腰に負担がかかり、疲れやすさや心身の不調の原因になることがあります。
長時間のデスクワークやスマートフォンの操作、育児や家事などで前かがみになる時間が多い方ほど、気づかぬうちに前傾姿勢がクセになっているケースも少なくありません。
しかし、姿勢は「意識するだけ」では簡単には改善されません。大切なのは、骨盤や背骨などの骨格を正しい位置に整えながら、全身を支えるインナーマッスルをしっかり働かせることです。
そうすることで、無理なく安定した姿勢をキープできるようになります。
ユミコアメソッドなら、骨盤の前傾や肋骨の開き、体幹の筋力低下など、前傾姿勢の根本原因に対して効果的にアプローチできます。
運動が苦手な方でも取り組みやすく、1日3分からでも続けられるのがうれしいポイントです。
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