更新日: 2026.1.29
「くしゃみや咳をした瞬間、ヒヤッとした経験がある」
「体重は変わっていないのに、下腹だけぽっこり出てきた」
「夕方になると、股関節まわりや骨盤の底に、なんとなく違和感がある」
30代・40代を迎え、こうした身体の変化に戸惑いを感じていませんか?
「年齢のせいだから仕方ない」「誰に相談すればいいのかわからない」と、一人で抱え込みがちですが、実はこれらの違和感は、骨盤底筋群が関係している可能性があります。
骨盤底筋と聞くと、「力を入れて鍛えるもの」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし、大切なのは、無理に頑張ることではなく、呼吸に合わせて、自分で正しくコントロールできる状態に導くことです。
この記事では、理学療法士としての経験を持つユミコアインストラクター・Sachiko監修のもと、頑張らなくていい骨盤底筋群のケアを、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
・骨盤底筋群の正しい場所と、女性の体にとって大切な役割
・ハードな筋トレなしでOK!「緩めて・感じる」基本のケア
・呼吸や日常動作で骨盤底筋群を自然に使えるようになるコツ
尿漏れや体型の変化に対する「このままで大丈夫?」という不安を解消し、自分らしい体を取り戻す一歩を踏み出しましょう。
監修者の紹介
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
YUMICORE インストラクター Sachiko
■プロフィール
総合病院や整形外科で理学療法士として勤務後、結婚、出産後は主婦業に専念。子育てが落ち着いた40歳ごろからフリーのトレーナーとして活動開始。運動指導だけでなく、ダイエットカウンセリングなども手がける。2023年より、YumiCoreBody天神スタジオにトレーナーとして従事。多くの女性が抱える身体の悩みに寄り添っている。
■保有資格
・理学療法士
・BESJピラティスマットワークインストラクター
・臨床栄養医学指導士
・食欲コントロールダイエット協会認定講師
・栄養コンシェルジュ二つ星
骨盤底筋群とは?知っておきたい基礎知識

骨盤底筋群とは、骨盤の一番下でハンモックのように広がり、私たちの内臓を支えたり、排尿・排便をコントロールしたりする筋肉の集まりです。
目に見えにくく、普段あまり意識されることはありませんが、姿勢や呼吸、日常の動きと深く関わりながら、私たちの身体を内側から支えています。
ここでは、骨盤底筋群がどのような筋肉なのか、その役割や特徴を詳しくみていきましょう。
骨盤底筋群とはどんな筋肉?
骨盤底筋群は、その名の通り骨盤の底に広がる筋肉の集まりです。
具体的には、次の3種類の骨を結ぶように、ハンモック状に張り巡らされています。
骨盤底筋群の形状
・前:恥骨(ちこつ)
・後:尾骨(びこつ)
・左右:坐骨(ざこつ)
骨盤底筋群は、単一の筋肉ではなく、複数の筋肉が重なり合っているのが特徴です。
この筋肉群の上には、膀胱や子宮、直腸などの大切な臓器があり、それらが下に落ちないよう骨盤の底から支える土台の役割を果たしています。また、排尿や排便の際には、筋肉を締めたり緩めたりすることで、スムーズなコントロールにも関わっています。
骨盤底筋群は、姿勢を保つ筋肉や呼吸に関わる筋肉と連動して働く、体の内側にあるインナーマッスルです。普段は意識しにくい筋肉ではあるものの、腕や脚と同じように、意識すれば自由に動かすことができます。
そのため、正しい位置や動きを理解し、やさしくケアを続けていくことで、年齢に関係なく、骨盤底筋群の働きを意識しやすくなっていくでしょう。
骨盤底筋群が担っている大切な役割
骨盤底筋群は、骨盤底筋群は、排尿に関わる働きを支える筋肉です。排尿・排便のコントロールや内臓を支える働き、姿勢を安定させる役割など、毎日の体の快適さを土台から支える筋肉でもあります。
骨盤底筋群が担う主な役割は、次のとおりです。
骨盤底筋群が担っている大切な役割
・排尿・排便をコントロールする
・内臓を下から支える
・姿勢や体幹の安定に関わる
それぞれの役割を詳しくみていきましょう。
排尿・排便をコントロールする
骨盤底筋群は、尿道や肛門周辺を支え、排尿・排便のタイミングをコントロールする役割を担っています。
普段は筋肉が適度に締まって尿や便の漏れを防ぎ、排泄時にはやさしく緩んでスムーズに排出できるのが特徴です。
しかし、加齢や出産、長時間の座り姿勢などが重なることで、この切り替えがうまくできなくなったり、くしゃみや咳で尿が漏れる、便を我慢しにくいといった不調が現れやすくなったりします。
骨盤底筋群は「締める・緩める」の切り替えが大切な筋肉です。スムーズに動かせるようになると、尿や便をコントロールしやすくなり、排泄の不安や違和感も減っていくでしょう。
内臓を下から支える
骨盤底筋群は、骨盤の底でハンモックのように広がり、膀胱や子宮、直腸などの臓器を下から支えています。立つ・座る・歩くといった日常の動作はもちろん、咳やくしゃみでお腹に圧がかかったときも、内臓が正しい位置に保たれているのは骨盤底筋群が働いているためです。
しかし、この筋肉が弱ったり、うまく使えなくなったりすると、内臓を支える力が低下し、下腹がぽっこり出る、骨盤まわりに重だるさや違和感を覚えることがあります。
骨盤底筋群を整えると、内臓を支える土台が安定し、体の内側から快適な状態を維持しやすくなります。
姿勢や体幹の安定に関わる
骨盤底筋群は、お腹や背中のインナーマッスル、横隔膜などと連動して働き、姿勢や体幹を内側から支えています。これらの筋肉がバランスよく使えると骨盤が安定し、立つ・座る・歩くといった基本的な動作もスムーズになります。
一方で、骨盤底筋群の働きが弱まると体幹の支えが不安定になり、猫背や反り腰になりやすく、腰への負担も大きくなりがちです。骨盤底筋群を整えることは、姿勢を美しく保つだけでなく、疲れにくく動きやすい身体づくりの土台となります。
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
骨盤底筋群は、姿勢や呼吸と連動して働くインナーマッスルです。まずは身体のコンディションを整えながら、自然に使える状態を目指していきましょう。
「骨盤底筋」と「骨盤底筋群」はどう違う?
「骨盤底筋」と「骨盤底筋群」は似た言葉ですが、指している範囲に違いがあります。両者の違いを知っておくことで、トレーニングやケアの考え方も整理しやすくなるでしょう。
「骨盤底筋」と「骨盤底筋群」の違い
・骨盤底筋:骨盤の底にある筋肉の一つ、もしくは単体の筋肉
・骨盤底筋群:骨盤の底でハンモック状に広がり、複数の筋肉がチームのように連動して働く筋肉の集まり
一般的には「骨盤底筋」とまとめて呼ばれることが多いものの、実際には複数の筋肉が協力し合って機能しています。
排尿・排便のコントロールや内臓の支え、姿勢の安定といった働きも、複数の筋肉が連動することで成り立っています。そのため、ケアを行う際は一部の筋肉だけを意識するのではなく、骨盤底筋群全体をバランスよく使える状態を目指すことが大切です。
骨盤底筋群が注目されている理由

骨盤底筋群はこれまで、尿漏れや産後ケアに関連づけられることが多い筋肉でした。しかし近年では、年齢や出産経験の有無にかかわらず、多くの女性が抱える不調と深く関係していることが明らかになってきています。
骨盤底筋群が注目されている主な理由は、次の3つです。
骨盤底筋群が注目されている理由
・骨盤底筋群の不調は「年齢」だけが原因ではない
・長時間の座り姿勢が筋肉の働きを妨げている
・呼吸や姿勢と骨盤底筋群の関係性が注目されている
それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
骨盤底筋群の不調は「年齢」だけが原因ではない
骨盤まわりの不調はこれまで、「年齢のせい」「産後だから仕方ない」と考えられがちでした。しかし近年では、こうした不調の根本原因は年齢そのものではなく、日常の身体の使い方や筋肉の働き方にあることが明らかになっています。
たとえば、長時間同じ姿勢で過ごしたり、浅い呼吸や運動不足の状態が続いたりすると、骨盤底筋群が十分に使われなくなり、その影響で不調が現れることがあります。つまり、これらの悩みは年齢の問題ではなく、身体の使い方を見直すことで、少しずつ整えていける不調といえるでしょう。
長時間の座り姿勢が筋肉の働きを妨げている
パソコン作業やスマートフォンの使用が増え、長時間座ったまま過ごす生活が当たり前になっています。このような状態が続くと、骨盤底筋群を含む下半身の筋肉が使われにくくなり、筋力低下を招きやすいと考えられています。
筋肉は使わない時間が長くなるほど機能が落ちやすく、骨盤底筋群も例外ではありません。その結果、尿漏れや下腹の違和感、体の不調として表れやすくなることがあります。特にデスクワーク中心の方は、こまめに立ち上がる、軽く体を動かす、定期的にストレッチをするなど、日常のなかで「動く時間」を増やすように意識することが、骨盤底筋群を健やかに保つための大切なポイントです。
呼吸や姿勢と骨盤底筋群の関係性が注目されている
骨盤底筋群は、呼吸や姿勢と連動して働く筋肉であることが、近年あらためて注目されています。
呼吸をするとき、横隔膜と骨盤底筋群は上下に連動して動き、腹圧を調整しながら体幹の安定を支えています。これは、骨盤底筋群が単独で働くのではなく、呼吸筋や体幹のインナーマッスルと協力し合って機能している証拠です。
たとえば、息を吸うと横隔膜が下がり、それに合わせて骨盤底筋群が緩み、息を吐くと自然に引き上がるというリズムが生まれます。こうした関係性が広く知られるようになった結果、骨盤底筋群のケアは筋肉だけでなく、「呼吸」や「姿勢」とあわせて整える重要性にも注目が集まっています。
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
骨盤底筋群は、年齢や出産の有無だけで衰えるものではありません。日々の姿勢、呼吸、動き方など、何気ない習慣の積み重ねが大きく影響します。だからこそ、まずは「鍛える」より「見直す」ことがケアの第一歩となります。
骨盤底筋群が衰えやすくなる原因

骨盤底筋群は、ケガや病気がなくても、日々の生活のなかで知らないうちに働きが弱くなりやすい筋肉です。「特に何もしていないのに不調を感じる」といったケースも、少なくありません。
その背景には、妊娠や出産といったライフステージの変化だけでなく、普段の姿勢や呼吸、身体の使い方など、毎日のちょっとした習慣が関係しています。
骨盤底筋群が衰えやすくなる主な原因として、次の4つが挙げられます。
骨盤底筋群が衰えやすくなる原因
・妊娠、出産による身体の変化
・長時間の座り姿勢、運動不足
・浅い呼吸
・腹圧のかけ方のクセ
それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
妊娠・出産による身体の変化
妊娠中から出産にかけて、骨盤底筋群には想像以上の負担がかかります。妊娠が進むにつれて子宮の重みが増し、骨盤底筋群は長い期間「引き伸ばされた状態」が続きます。さらに出産時には、赤ちゃんが産道を通る際に、筋肉や神経が大きく伸ばされ、影響を受けることがあります。
産後は時間の経過とともに自然と回復していく場合もありますが、育児による前かがみ姿勢や抱っこ、睡眠不足などが重なると、骨盤底筋群が十分に使われないままの状態になりがちです。その結果、尿漏れや下腹の違和感、骨盤まわりの不安定さとして不調を感じることも少なくありません。産後は無理をせず、骨盤底筋群をやさしく整えていくことが大切です。
長時間の座り姿勢・運動不足
デスクワークやスマートフォンの使用が増え、気づけば一日中座ったまま過ごしている、という方も多いはずです。長時間の座り姿勢が続くと、骨盤底筋群を含む下半身の筋肉があまり使われず、血流も滞りやすくなります。
筋肉は動かさない時間が長くなればなるほど、本来の働きを発揮しづらくなるものです。骨盤底筋群も同様で、運動不足が続くと骨盤を支える感覚がつかみにくくなり、尿漏れや下腹の違和感、骨盤まわりの不安定さが気になる方もいます。こまめに立ち上がったり、軽く体を伸ばしたりなど、日常のなかで少し動く時間を増やすことが、骨盤底筋群の働きを保つための大切なポイントです。
浅い呼吸
呼吸の浅い状態が続くことも、骨盤底筋群の働きに影響する要因のひとつです。
呼吸は胸だけで行うものではなく、本来は横隔膜と骨盤底筋群が連動しながら、身体の内側で自然なリズムをつくっています。
ところが、ストレスや緊張が続いたり、姿勢が崩れたりすると呼吸が浅くなり、この連動がうまく働かなくなります。その結果、骨盤底筋群が十分に使われない状態が続き、筋肉の柔軟性やコントロール感覚が感じにくくなることもあるでしょう。
呼吸は無意識に行われる動作だからこそ、浅い呼吸が習慣になりがちです。骨盤底筋群を整えるためにも、まずは「ゆったりと深く呼吸できているか」に目を向けてみましょう。
腹圧のかけ方のクセ
日常生活のなかで無意識に行っている「腹圧のかけ方」も、骨盤底筋群の状態に影響する要素のひとつです。
たとえば、重い物を持つときや立ち上がる動作、咳やくしゃみの瞬間に、お腹にグッと力を入れるクセがあると、腹圧が強くかかりすぎてしまい、骨盤底筋群に負担が集中しやすくなります。
本来、腹圧は呼吸や体幹の筋肉と連動し、身体全体でバランスよく受け止められるものです。しかし、腹筋だけで踏ん張る動きが続くと、骨盤底筋群が支えきれず、不調につながることもあります。腹圧を「かけすぎない」「一方向に逃がさない」ことを意識するだけでも、骨盤底筋群への負担に配慮するきっかけになります。
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
骨盤底筋群は、ちょっとした生活習慣のクセで使われなくなりやすい筋肉です。
特別なトレーニングを始める前に、姿勢や呼吸、動き方を整えるだけでも、身体は少しずつ変わっていきます。
骨盤底筋群トレーニングをするうえで大切な考え方

骨盤底筋群トレーニングと聞くと、「頑張って鍛えなければ」と力が入りがちです。しかし、骨盤底筋群は腕や脚のように強さだけを求める筋肉ではありません。大切なのは、必要なときにしっかり働き、不要なときには自然に緩む状態を保てるようにすることです。
そのためには、トレーニングの前に知っておきたい基本的な考え方があります。まずは、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
骨盤底筋群トレーニングをするうえで大切な考え方
・「頑張って鍛える」のではなく「正しく使える」状態を目指す
・締めるだけでなく「緩める」ことも意識する
・骨盤底筋群は「呼吸・姿勢・動き」と連動していると理解する
「頑張って鍛える」のではなく「正しく使える」状態を目指す
骨盤底筋群のトレーニングというと、強く力を入れて「締め続ける」ことをイメージする方も多いかもしれません。しかし実際に大切なのは、筋力の強さよりも「必要なタイミングで正しく使えるかどうか」です。
骨盤底筋群は、トイレを我慢するときや、咳・くしゃみをしたときなど、日常のちょっとした動きのなかで自然に働く筋肉です。そのため、強く鍛えることにばかり意識が向くと、必要以上に力みが入り、かえって本来の働きを感じにくくなることがあります。
まずは「適度に締められているか」「必要なときに緩められているか」を感じ取りながら、日常の動きのなかで自然に使える状態を目指すことが、骨盤底筋群を整える第一歩といえるでしょう。
締めるだけでなく「緩める」ことも意識する
骨盤底筋群のトレーニングでは、締めることと同じくらい「きちんと緩められているか」も大切なポイントです。骨盤底筋群は、常に力を入れておく筋肉ではなく、必要なときに働き、役目を終えたら自然に緩むことで、スムーズに働きやすくなります。
ところが、「締める」ことばかりに意識が向きすぎると、無意識のうちに力が入り続けてしまい、筋肉がうまく働かなくなる恐れもあるでしょう。
「今、ほどよく締まっているか」「力を抜いて緩められているか」といった感覚に目を向けながら、日常動作のなかで自然に切り替えられる状態を目指していきましょう。
骨盤底筋群は「呼吸・姿勢・動き」と連動していると理解する
骨盤底筋群は、ひとつの筋肉として単独で働くのではなく、呼吸や姿勢、体の動きと連動しながら働いています。呼吸の際には横隔膜と動きを合わせ、「立つ」「座る」「歩く」といった日常動作のなかでも、体幹を内側から支える働きがあります。
そのため、骨盤底筋群だけを意識して締めるトレーニングを行っても、呼吸が浅かったり、姿勢が崩れていたりすると、本来の働きが発揮されにくくなります。一方で、姿勢を整え、呼吸のリズムに合わせて体を動かすことで、骨盤底筋群は無理なく使われやすくなります。
トレーニングでは筋肉を単独で捉えるのではなく、「全身の動きのなかで働く筋肉」として意識することが大切です。
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
骨盤底筋群は、力を入れるよりも「正しく使える状態」を整えることが大切です。
呼吸や姿勢を整えながら、締める・緩める動きを無理なく切り替える感覚を養うことで、日常生活でも骨盤底筋群が自然に働くようになります。
今日からできる!やさしい骨盤底筋群トレーニング

骨盤底筋群のケアは、無理に頑張る必要はありません。強く鍛えるよりも、「緩める」「感じる」「整える」といった感覚を意識することが大切です。
ここでは、初めての方でも取り入れやすい「やさしい骨盤底筋群トレーニング」を紹介します。すべてを一度に行おうとしなくても大丈夫です。気になるものや続けやすそうなものから、気軽な気持ちで試してください。
背骨のストレッチ
骨盤底筋群トレーニングを始めるとき、まず意識したいのは「身体の中心を整えること」です。そのために欠かせないポイントが、背骨まわりの柔らかさです。
背中が強く張っていると、呼吸が浅くなり、骨盤底筋群も動きにくくなってしまいます。背骨の状態を緩めると、呼吸がしやすくなるだけでなく、骨盤底筋群は自然と働きやすくなるはずです。
まずは、呼吸に合わせて行うシンプルなストレッチからチャレンジしてみましょう。
背骨のストレッチのやり方
1.肩の真下に手を、股関節の真下に膝をついて、四つ這いの状態になる
2.両手で床を押しながら、お尻の穴が下に向くように、みぞおちをしまうようなイメージで背骨を丸める
3.みぞおちから腰の間の背骨を丸めた状態で、背中を膨らませるように息を吸う
4.3の状態から、10秒程度かけて細く長く、ゆっくりと息を吐ききる(※肋骨がおへその方についていく感覚や、下腹の奥の方が締まる感覚を大切にする)
5.首の後ろが伸びていることを感じながら息を吐く
6.肩の力を抜いた状態で、おへそを覗き込むようにして、深く息を吐ききる
2〜6の動作を5回程度繰り返し行う
動き自体はとてもシンプルですが、「呼吸が背骨に沿って広がっていく感じ」や「内側が緩んでから自然に締まる感覚」を、感じるのがポイントです。背骨と呼吸が整ってくると、このあとに行う骨盤底筋群のトレーニングも、力まずスムーズに取り組みやすくなります。
股関節のストレッチ
背骨まわりの緊張をほぐしたら、次は股関節のストレッチで骨盤まわりをほぐしていきましょう。
股関節は、骨盤底筋群と動きの面で深く関わっている部分です。股関節まわりが硬いと骨盤の動きが小さくなり、骨盤底筋群も本来の働きができなくなります。一方で、股関節が緩むと骨盤が動きやすくなり、骨盤底筋群も自然に使われやすくなっていくでしょう。
股関節が硬い場合は、無理に伸ばそうとせず、呼吸に合わせて「気持ちいい」と感じる範囲で動かすことがポイントです。お風呂上がりや寝る前など、身体が温まっているタイミングに取り入れてみましょう。
股関節のストレッチ
1.両脚を肩幅に開いた状態で膝立ちをする
2.片足を横に開き、開いた方の足先内側を床につける
3.その体勢から両ひじを前に付いた状態で息を吸う
4.吐きながらお尻を後方へと引きながら横に開いた足の内ももを伸ばす
5.前後に揺らしながら、股関節や内ももをストレッチしていく
6.左右10回程度を目安に同じ動きを繰り返す
股関節がやわらかくなると骨盤の動きもスムーズになり、骨盤底筋群や膣まわりの筋肉が働きやすくなります。骨盤底筋群トレーニングに入る前の準備として、ぜひ取り入れたいストレッチです。
膣呼吸
骨盤底筋群のトレーニングで、まず意識したいのが「呼吸」です。
YUMICOREでは、骨盤の底にそっと意識を向けながら行う深い呼吸法として「膣呼吸」を大切にしています。
力を入れて無理に締めるのではなく、呼吸の流れに合わせて内側の動きを感じていくことがポイント。呼吸とともに骨盤の奥がゆっくり動く感覚をつかむことで、骨盤底筋群が自然に働きやすくなります。
トレーニング前の準備としてはもちろん、呼吸が浅くなりがちな方にも取り入れやすい方法なので、日常のなかで少しずつ続けていきましょう。
膣呼吸のやり方
1.仰向けになり膝を立てる
2.両手の親指を骨盤の前の骨の内側に当てる
3.鼻から息を吸ってお腹を大きく膨らませる
4.ゆっくり息を吐きながらゆっくりと優しく膣を引き上げるように意識する
1〜4の動作を5~10回繰り返し行う
息を吐くときは、細く長く吐くことを意識し、下腹が自然にすっと落ち着いていく感覚を大切にしましょう。骨盤の内側がやさしく引き上がるように感じられれば、うまくできている証拠です。
もしも、鳩尾あたりに力が入って固くなってしまう場合は、腹筋を使いすぎているサインです。無理に締めようとせず、まずは呼吸を丁寧に続けてみましょう。
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
最初ははっきりした感覚がなくても問題ありません。呼吸に合わせて、骨盤の奥がやさしく動いている様子をイメージしながら、リラックスして続けてみましょう。
座位での骨盤底筋ほぐし
骨盤底筋群は、普段あまり意識する機会が少ない筋肉のため、「どこにあるのか分かりにくい」と感じる方も多い筋肉です。そこでおすすめなのが、座った姿勢で行うシンプルケアです。体重をやさしく預けることで、骨盤底まわりに自然と意識を向けやすくなります。
「骨盤の奥がどう動いているか」「呼吸に合わせてどんな変化があるか」に意識を向けることで、骨盤底筋群への感覚がつかみやすくなります。この感覚づくりが、次に行う骨盤底筋群トレーニングを無理なく行うための土台となるでしょう。
座位での骨盤底筋ほぐしのやり方
1.フェイスタオルを結んでテニスボールくらいの大きさの結び目をつくる
2.両脚を腰幅に開く
3.骨盤底筋(股の部分)にタオルのボール部分が当たるように椅子に座る
4.息を吸いながら骨盤を前方に傾かせる
5.5秒かけて鼻から息を吸い、10秒で口から吐きながら骨盤を後方に傾ける
1〜5の動きを10回程度繰り返す
タオル1枚あれば椅子に座ったままできるため、デスクワークの合間など、日常のなかに無理なく取り入れやすいのも続けやすいポイントです。骨盤底筋群まわりの感覚がつかみやすくなることで、その後のトレーニングもスムーズに行いやすくなり、尿漏れ対策にもつながります。
ペットボトルを使った骨盤底筋トレーニング
特別な器具を用意しなくても、自宅や職場で気軽に取り入れられるのが、ペットボトルを使った骨盤底筋群トレーニングです。椅子に座ったままで気軽に行えるため、忙しい日常のすき間時間にも実践しやすいでしょう。
「締める感覚がよく分からない」という方でも、ペットボトルを軽く挟むことで、骨盤底筋群に意識を向けやすくなります。無理に力を入れすぎず、呼吸と姿勢を整えながら行うように意識しましょう。
ペットボトルを使った骨盤底筋トレーニングのやり方
1.空のペットボトル(500ml)を用意する
2.椅子に浅く腰掛ける
3.5〜10秒かけながら息を吸って、坐骨と頭を引き離すように姿勢を整える
4.10秒かけて息を均一に吐き切りながら、そっと膣や肛門を引き上げるように骨盤底筋を締めていく
5.5秒かけてその状態キープで息を止める
6.ゆっくりと緩める
3〜5までの動作を10回程度、1日数回繰り返す
呼吸に合わせてこの動きを繰り返すことで、骨盤底筋群の「引き上げる・緩める」といった感覚が少しずつつかみやすくなっていくはずです。座ったままで行えるため、デスクワークの合間や外出先でも続けやすいのがうれしいポイントです。
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
初めのうちは回数にこだわらず、「今どこの筋肉が動いているか」を感じながら、無理のないペースで取り入れてみてください。
寝たままできる!膣の引き上げトレーニング
骨盤底筋群の感覚をつかみたい方におすすめなのが、寝たままできる「膣の引き上げトレーニング」です。リラックスした姿勢で行えるため、余計な力が入りにくく、「締まる・緩む」という自然な動きが感じやすくなります。
トレーニングというよりも、呼吸に合わせて内側の動きを確かめるイメージで行うのがポイントです。膣まわりの感覚がわかりにくい初心者の方でも、安心して取り組めるでしょう。
膣の引き上げトレーニングのやり方
1.仰向けになり膝を立てる
2.左右の親指を骨盤の前にある骨の内側に当てる
3.鼻から息を吸ってお腹をパンパンに膨らませる
4.息を吐きながら、ゆっくりと優しく膣を引き上げる
5.そのままの状態で3〜5秒間キープする
3〜5の動きを5〜10回程度繰り返す
動作中は、呼吸を止めないことを意識してください。息を吐くときは細く長く吐き続け、お腹の厚みがすっと薄くなるような感覚を目安にします。
「強く締めよう」と頑張らないのも大切なポイントです。呼吸に合わせて、骨盤の奥がやさしく持ち上げるイメージで取り組んでいきましょう。
骨盤底筋群トレーニングの頻度と効果を感じるまでの目安

骨盤底筋群のケアは、「どのくらいの頻度でやればいい?」「いつ頃から変化を感じるの?」と不安になる方も多いでしょう。
ここでは、骨盤底筋群トレーニングを無理なく続けるためのおすすめの頻度と、効果を実感し始めるまでの目安をわかりやすく解説します。頑張りすぎず、自分のペースで取り組むための参考にしてみてください。
どれくらいの頻度で行えばいい?
骨盤底筋群トレーニングは、強い負荷をかけて短時間で成果を出すような運動ではありません。無理に頑張りすぎてしまうと、かえって力みが出てしまい、骨盤底筋群がうまく働きにくくなる恐れもあります。
大切なのは、日々の生活のなかで無理のない強さで続けていくことです。目安としては、1日1回〜数回、1回あたり数分程度から始めてみましょう。
回数を重ねるよりも、「呼吸に合わせてやさしく動けているか」「余計な力みが出ていないか」に意識を向けることがポイントです。
慣れてきたら、座っている時間や寝る前など、普段の生活のなかに組み込むのもおすすめです。毎日の生活のなかに少しずつ取り入れることで、骨盤底筋群を「使う感覚」が身についていくでしょう。
効果を感じ始めるまでの目安
骨盤底筋群トレーニングは、始めてすぐに劇的な変化が出るものではありません。しかし、正しい方法で続けていけば、個人差はあるものの、早い方では数週間程度、一般的には1〜3か月ほどで「尿漏れが気になりにくくなった」「下腹部に安定感が出てきた」といったうれしい変化を感じ始める方もいます。
ただし、効果の現れ方には個人差があります。年齢や筋力の状態、生活習慣によって、感じ方は人それぞれです。すぐに変化を感じられなくても、間違っているとは限りません。
骨盤底筋群は、呼吸や姿勢、日常の動きに支えられながら、時間をかけて少しずつ働きを取り戻していく筋肉です。決して焦らずに、今の身体の状態を確かめながら続けていきましょう。
一人で続けるのが不安な人は「YUMICORE」がおすすめ

骨盤底筋群トレーニングは、正しく続けることで、身体の使い方や感覚に意識が向きやすくなりますが、「これで合っているのかな?」「一人だと不安」と感じる方も少なくありません。
一人で続けるのが難しいと感じたら、体の使い方をプロの視点からサポートを受けられる環境があると安心です。無理なく続けられる環境を整えることで、トレーニングへの不安を減らし、前向きに取り組みやすくなるでしょう。
ここでは、骨盤底筋群トレーニングを無理なく続けたい方に向けて、YUMICOREの特徴やおすすめポイントを紹介します。
YUMICOREとは?
YUMICOREは、「骨格から整えて、しなやかな女性らしい身体をつくる」ことをコンセプトに掲げるボディメイクメソッドです。骨格・姿勢・体幹のつながりに着目し、身体の土台に意識を向けていくアプローチが特徴です。
解剖学の考え方をベースに、呼吸やストレッチ、体幹トレーニングを組み合わせながら、まずは骨盤や背骨のバランスをやさしく整えていきます。土台が安定することで、骨盤底筋群を含む必要な筋肉が、無理なく働きやすい状態へと導かれます。
姿勢の崩れや体の使いにくさ、下腹部の力の入りにくさなどに悩む方にも取り入れやすいのがYUMICOREの魅力です。1回数分から行えるメニューが多く、忙しい日常のなかでも続けやすいのもうれしいポイントといえるでしょう。
ユミコアボディの公式InstagramやYouTubeの公式チャンネルでは、誰でも気軽に挑戦できるストレッチや簡単なエクササイズを無料で紹介中。恥骨痛にお悩みの方はもちろん、産後ケアをお探しの方は、ぜひチェックしてください。
理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー
骨盤底筋群は、単独で鍛えるよりも、姿勢や呼吸、体の使い方と一緒に整えていくことが大切です。
YUMICOREのように全身のつながりを意識したトレーニングを取り入れることで、「正しく使えている感覚」をつかみやすくなり、セルフケアの効果も高まりやすくなりますよ。
YUMICOREが骨盤底筋群トレーニングに適している理由
骨盤底筋群は、ただ「締める」だけではうまく働かず、呼吸や姿勢、体全体の動きと連動して使われる筋肉です。YUMICOREは、こうした骨盤底筋群の特性を踏まえたうえで、身体の土台に意識を向けていくメソッドである点が大きな特徴です。
特に、骨盤底筋群トレーニングでつまずきやすい「感覚がわからない」「力が入りすぎてしまう」といった悩みに対しても、無理なく取り組める内容になっています。
YUMICOREが骨盤底筋群トレーニングに向いているポイントは、次のとおりです。
チェックポイントーCheck Pointー
YUMICOREが骨盤底筋群トレーニングに向いているポイント
・「呼吸・姿勢・体幹」の連動を重視し、骨盤底筋群を自然に使う意識を持ちやすい環境づくりを重視している
・締めるだけでなく「緩める」「整える」プロセスを大切にしている
・骨盤や背骨の位置を整えることで、骨盤底筋群が働きやすい土台をつくる
・強い負荷や無理な力をかけず、感覚を育てながら進められる
・ふだんの姿勢や動作に自然につなげやすく、習慣にしやすい
このようにYUMICOREは、骨盤底筋群だけを切り離して鍛えるのではなく、呼吸や姿勢、全身の動きのなかで自然に使える状態を目指すメソッドです。そのため、これまで自己流のトレーニングで手応えを感じにくかった方や、つい余計な力が入りすぎてしまう方でも、無理なく取り組みやすいトレーニングといえるでしょう。
家事や仕事で忙しい方はオンラインレッスンに挑戦してみよう
「スタジオに通う時間が取れない」「決まった時間に動くのが難しい」という方にこそおすすめしたいのが、YUMICOREのオンラインレッスンです。家事や仕事の合間など、生活リズムに合わせて無理なく取り入れられるのが大きな魅力です。
チェックポイントーCheck Pointー
YUMICOREオンラインレッスンの魅力
・移動時間や準備の負担なく、自宅で気軽に取り組める
・1回10分から楽しめるメニューが豊富でスキマ時間に取り組みやすい
・呼吸、姿勢、動きを丁寧に解説してくれるため、感覚をつかみやすい
・身体の可動域を広げながら正しい身体の使い方を身につけられる
・ライブ、アーカイブ配信があり、ライフスタイルに合わせて続けられる
たとえば「今日は軽く体を動かしたい」「凝りや疲れをリセットしたい」と感じたときも、オンラインレッスンならハードルを感じずに始められます。決まったメニューをこなすのではなく、その日の体調や身体のコンディションに合わせて選べる点も、継続しやすいポイントです。
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まとめ|骨盤底筋群は「整った身体」の土台になる大切な筋肉

骨盤底筋群は、尿漏れ対策にとどまらず、姿勢や呼吸を支える「身体の土台」として重要な役割を担っています。トレーニングというと「締める・鍛える」ことをイメージしがちですが、実はそれだけでは十分ではありません。
トレーニングをするうえで大切なのは、背骨や股関節を緩め、呼吸や姿勢とつなげながら、日常の動きのなかで自然に働く状態にしていくことです。今回ご紹介したような、ストレッチやシンプルな動きでも、継続することで身体は少しずつ変わっていくでしょう。
「このやり方で合っているか不安」「一人では続けにくい」と感じたら、プロのサポートを頼るのもひとつの選択です。YUMICOREのオンラインレッスンなら、忙しい毎日のなかでも、自分のペースで無理なく取り組めます。
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