【保存版】背中ストレッチ完全ガイド|猫背・反り腰・肩こり解消の方法と効果とは

更新日: 2025.7.18

「最近、背中がガチガチに固まっているように感じる」

「背筋を伸ばしているのに、悪い姿勢になりがち」

「肩や腰が張って痛みを感じる」

このようなお悩みを抱えている方も多いでしょう。

デスクワークやスマートフォンの長時間使用が続くなかで、背中の筋肉が硬くなり、姿勢の乱れや不調を感じる人が増えています。特に猫背や反り腰、肩こりといった不調は、背中の柔軟性の低下と深い関係があります。

そこで、おすすめなのが「背中のストレッチ」の習慣化です。筋肉の緊張を緩めることで、血流や呼吸の改善、自律神経の安定にも効果が期待できるでしょう。

本記事では、背中まわりの筋肉の特徴を解説しながら、背中のこりや張りの原因や自宅ですぐに実践できるおすすめのストレッチ方法を詳しく紹介します。

監修者の紹介

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー

ユミコア インストラクター Sachiko
■プロフィール総合病院や整形外科で理学療法士として勤務後、結婚、出産後は主婦業に専念。子育てが落ち着いた40歳ごろからフリーのトレーナーとして活動開始。運動指導だけでなく、ダイエットカウンセリングなども手がける。2023年より、YumiCoreBody天神スタジオにトレーナーとして従事。多くの女性が抱える身体の悩みに寄り添っている。
■保有資格

・理学療法士

・BESJピラティスマットワークインストラクター

・臨床栄養医学指導士

・食欲コントロールダイエット協会認定講師

・栄養コンシェルジュ二つ星

背中ストレッチの効果を高める!背中の筋肉構造と役割を解説

背中にはさまざまな筋肉が重なり合っており、姿勢や動作を支えています。背中まわりの筋肉が硬くなってしまうと、肩こりや腰痛だけでなく、呼吸の浅さや疲労感など、さまざまなトラブルの原因となるでしょう。

背中のこりや張りについての理解を深めるために知っておきたい、背中まわりの代表的な筋肉は、次のとおりです。

チェックポイント

チェックポイントーCheck Pointー

背中まわりの代表的な筋肉


・広背筋(こうはいきん)

・僧帽筋(そうぼうきん)

・菱形筋(りょうけいきん)

・脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

・大円筋(だいえんきん)

それぞれの筋肉の特徴を詳しくみていきましょう。

広背筋(こうはいきん)|背中全体を覆う大きな筋肉

広背筋は、背中の中央から腰、脇にかけて大きく広がる筋肉で、身体の中でも特に面積の広い筋肉のひとつです。

広背筋の主な働きは、次のとおりです。

広背筋の主な働き


・腕を後ろに引く動作をサポートする

・腕を内側にねじる動きに関わっている

・体幹をねじる動きをサポートする

・姿勢の安定を支える

・呼吸をサポートする

・肩甲骨を下げたり、内側に寄せたりする役割がある

肩甲骨の下の部分から骨盤や背骨、上腕骨までつながっており、腕を後ろに引く動きや、身体をねじる動作に深く関わっています。

また、広背筋は呼吸をサポートする役割もあるため、広背筋が硬くなると呼吸が浅くなる原因になることも。広背筋が硬くなると、姿勢が悪くなったり、肩甲骨まわりの動きが制限されたり、猫背や肩こりなどの不調にも直結しやすいとされています。

僧帽筋(そうぼうきん)|肩こりの原因にもなる代表的な筋肉

僧帽筋は、首の後ろから肩、背中の上部にかけて広がる大きな筋肉です。三角形のような形が僧侶の帽子に似ていることからこの名前がつけられました。

僧帽筋の主な働き


・肩甲骨を持ち上げる

・肩甲骨を内側に寄せる

・肩甲骨を下げる

・頭や首を安定させる・動かす

・姿勢保持をサポートする

僧帽筋は、肩甲骨を動かしたり、頭を安定させたりする役割を持ち、日常生活では無意識のうちに酷使しがちな筋肉です。

特に、長時間にわたるパソコンでの作業やスマートフォンの使用が続くと、上部の僧帽筋が緊張しやすく、慢性的な肩こりや首こり、頭痛の原因になる恐れも。

柔軟でバランスの取れた僧帽筋は、肩の位置を正しく保ち、猫背や巻き肩の予防にもつながります。

菱形筋|肩甲骨を支える筋肉

菱形筋は、背骨と肩甲骨の間に位置する筋肉で、肩甲骨を内側に引き寄せ、正しい位置に保つ役割を担っています。

菱形筋の主な働き


・肩甲骨を背骨側に引き寄せる

・肩甲骨を安定させ、スムーズな肩の動きを支える

・姿勢を整え、猫背や巻き肩を予防する

・背中の張りや肩こりに関与する

・深い呼吸をサポートする

・間接的な役割がある

デスクワークやスマートフォン操作が続くと、巻き肩の状態になりやすく、菱形筋は常に引き伸ばされた状態で固まりやすくなります。

このような状態が続くと、肩甲骨が自由に動かなくなり、猫背や肩こり、背中の強張りやハリにつながる恐れもあるでしょう。

脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)|背骨を支える姿勢の柱

脊柱起立筋は、背骨に沿って首の付け根から腰まで縦に長く伸びる筋肉のことです。

脊柱起立筋の主な働きは、次のとおりです。

脊柱起立筋の主な働き


・背骨をまっすぐに保ち、姿勢を支える

・上体を後ろに反らす動きをサポートする

・背骨を左右にねじる動きに関わる

・体幹の安定性を高め、バランスを取る

脊柱起立筋は、私たちの姿勢を支える柱のような役割を果たしています。

長時間の同じ姿勢で過ごし続けると、疲労・張りがたまりやすいのが特徴で、背中の張りや腰痛の原因になることがあります。

大円筋|肩の動きをサポートする

大円筋は、肩甲骨の外側から上腕骨に向かってつながる筋肉で、次のような役割があります。広背筋のすぐ近くに位置していて、肩甲骨の安定や肩まわりのスムーズな動きに欠かせない存在です。

大円筋の主な働き


・腕を後ろに引く動作をサポートする

・腕を内側にねじる動きを助ける

・広背筋と共に肩甲骨の動きをサポートする

・姿勢の安定や猫背予防にも間接的に役立つ

大円筋が硬くなると、肩の可動域が狭まり、腕が動かしづらくなったり、肩こりや巻き肩になったりする原因にもなります。また、肩甲骨の動きが悪くなることで背中全体のこわばりにもつながりやすくなるため、注意が必要です。

背中のこりやハリが出る原因とは?

背中まわりの筋肉は、日常のちょっとした動作や姿勢のクセによって、知らず知らずのうちに負荷をかけやすいパーツです。特に現代のライフスタイルでは、知らず知らずのうちに背中に負担がかかるシーンが多くなっています。

背中の不調を引き起こしやすい主な原因は、次のとおりです。

背中の不調を引き起こしやすい主な原因


・悪い姿勢で過ごしている

・長時間の同じ姿勢で過ごしている

・加齢や運動不足によって筋力が低下している

・ストレスや自律神経の乱れ

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

悪い姿勢で過ごしている

悪い姿勢が続くと、背中の筋肉に大きな負担がかかり、こりやハリの原因になります。

背中に大きな負担を与える代表的な悪い姿勢は、次のとおりです。

姿勢タイプ特徴特に負担がかかる部位
猫背背中が丸まり、胸が下がってしまっている状態・肩甲骨まわり
・僧帽筋
・背中全体
巻き肩左右の肩が前方内側に入り込んでいる状態・肩甲骨内側
・菱形筋
・肩前面
反り腰腰が反って、骨盤が前傾している状態・腰部
・脊柱起立筋
・骨盤周辺
スマホ首・ストレートネック頭が前に突き出ている状態・首まわり
・僧帽筋上部
・肩甲骨上部
骨盤の歪み左右の高さや前後傾きに差が生じている状態・腰
・骨盤周辺
・背骨全体

猫背や巻き肩、反り腰などの姿勢の乱れは、背中の筋肉に大きな負担をかけてしまいます。

このような悪い姿勢が続いてしまうと、背中のハリやこりだけでなく、肩こりや腰痛、頭痛などの不調にもつながるため、筋肉のつき方のバランスや柔軟性を維持することは、とても大切です。

長時間の同じ姿勢で過ごしている

私たちの生活のなかで同じ姿勢が続くシーンはたくさんあります。

同じ姿勢で過ごし続けてしまうと、特定の筋肉ばかりに力が入ってしまい、だんだんと硬くなっていきます。

筋肉が動かない時間が長くなるほど、血のめぐりも悪くなり、疲れやすさやだるさが積み重なりやすくなるため、痛みや張りの症状につながってしまうでしょう。

特に、デスクワークやスマートフォンの操作、車の運転など、前屈みの姿勢は、背中まわりの筋肉が強張りやすい原因の一つ。

張りだけでなく、肩こりや腰の痛みにつながることもあります。

こまめに身体を動かして背中全体をやわらかく保つことで、不調から回避できるでしょう。

加齢や運動不足によって筋力が低下している

年齢を重ねるとともに、背中や身体を支える筋肉は少しずつ弱くなっていきます。

加齢に加えて、運動不足が重なってしまうと、筋肉の働きはもちろん、柔軟性も落ちてしまい、背骨をしっかり支えられなくなります。その結果、猫背や反り腰など、姿勢が崩れやすくなるケースも少なくありません。

さらに、筋肉の働きが弱まったり、筋力が低下したりすると、ちょっとした動きでもすぐに疲れやすくなり、背中のこりや痛みが長引いたりする原因にもなります。

また、骨や関節の動きが悪くなることで、さらに不調が悪化する恐れもあるでしょう。

ストレスや自律神経の乱れ

過度なストレスを感じたり、ストレスが溜まったりすると、私たちの身体は無意識に力が入りやすくなります。特に、背中や肩まわりは緊張しやすいパーツであり、筋肉が硬くなり、こりやハリが出やすくなるでしょう。

さらに、ストレス状態が続いてしまうと、自律神経のバランスも乱れやすくなります。自律神経とは、呼吸や心臓の動き、体温調節などをコントロールする神経のことです。

リラックスと緊張のバランスを維持する働きがあり、活動時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」があります。

交感神経の優位な状態が続くとリラックスしづらくなり、筋肉が緊張している状態が慢性的に続いてしまいます。

このような自律神経の乱れは、眠りが浅くなったり、疲れが取れにくくなったり、頭痛や冷えを感じやすくなったりする原因にも。

もちろん、背中の強張りやハリをさらに悪化させる恐れもあります。

あなたの背中は大丈夫?背中の柔軟性のセルフチェック

慢性的な背中のコリやハリは、自分では気づきにくいことも。しかし、背中をガチガチの状態で放置してしまうと、不調が慢性化する原因にもなりかねません。

背中に少しでも違和感がある方は、以下のセルフチェックシートを使って、ご自分の背中の状態を確認してみましょう。

チェックポイント

チェックポイントーCheck Pointー

背中の状態 セルフチェックシート


・長時間のデスクワークやスマートフォン操作をする機会が多い

・背中や肩が重たく感じる

・背筋を伸ばすと腰や肩甲骨まわりに突っ張る感じがある

・肩甲骨を寄せる動きが硬く感じる

・深呼吸をしても胸が十分に開かない感じがする

・朝起きたとき、背中の強張りを感じる

・両腕を上げる際に、背中や肩まわりに痛みや違和感がある

上記のチェック項目に2つ以上当てはまる項目がある場合は、背中まわりの筋肉が硬くなっている恐れがあります。

ここからは、背中の状態をより詳しく確認するためのセルフチェック方法を紹介します。自宅で簡単にできますので、ぜひお試しください。

広背筋の状態チェックテスト

広背筋が硬くなると、腕や肩甲骨の動きが制限されやすく、姿勢の乱れにもつながります。

広背筋の柔らかさをチェックする方法で、ご自分の状態を確認してみましょう。

チェックポイント

チェックポイントーCheck Pointー

広背筋の状態チェックテスト


1. 椅子に座り、肩とひじが90度になるように曲げる

2. 両手のひらを合わせ、指先から肘までをぴったりとつける

3. そのまま両腕が離れないように注意しながら、ゆっくりと腕を持ち上げる

ひじがご自分の鼻の高さまで来ない場合は、広背筋の柔軟性が低下している恐れがあります。

胸椎回旋チェックテスト

背中の中央あたりの背骨である「胸椎」の柔軟性が落ちると、背中がねじりづらくなり、姿勢や肩の動きにも大きく影響します。

胸椎は、肩甲骨や背中まわりの筋肉と連動して動くため、背中の柔軟性を考えるうえでも重要なポイントです。

これから紹介する「胸椎回旋チェックテスト」で胸椎の柔軟性を確認してみましょう。

チェックポイント

チェックポイントーCheck Pointー

胸椎回旋チェックテスト


1. 仰向けに寝て、肩の高さで両腕を横に大きく広げる

2. 両肩を床から浮かせないように注意しながら、片足を反対側へゆっくり倒す

3. ひざは床につけ、できるだけ離れないようにキープする

ひじが十分に上がらなかったり、背中の途中で詰まったりするような感じがする場合は、胸椎まわりの筋肉が強張っている恐れがあります。

下半身(ハムストリング)の柔軟性チェックテスト

背中の柔軟性は、実は下半身の動きや骨盤のバランスとも深く関係しています。特に、背中や腰の痛みが強い場合は、太もも裏の「ハムストリングス」が硬くなっているケースも少なくありません。

次の方法で下半身の柔軟性や左右差をチェックしてみましょう。

チェックポイント

チェックポイントーCheck Pointー

下半身(ハムストリング)の柔軟性チェックテスト


1. 両足を揃えて、背筋を伸ばして真っすぐに立つ

2. 膝を曲げないようにして指先で床を触る(※痛みのない範囲で行うように注意する)

指先が床に届きにくかったり、太ももの裏が強く突っ張ったりする場合は、ハムストリングの柔軟性が低下している恐れがあります。

背中だけでなく、股関節や骨盤などの下半身の柔軟性を整えることも、姿勢全体を安定させるうえで大切なポイントであると覚えておきましょう。

背中の不調が引き起こす症状

背中の筋肉が強張ったり、張ったりすると、単なるこりや痛みだけでなく、全身のさまざまな不調につながることもあります。

背中の不調によって引き起こされる大丈的な症状は、次のとおりです。

背中の不調によって引き起こされる大丈的な症状


・ギックリ背中(腰)になりやすい

・肩こり・首こり・頭痛などの痛みが慢性化しやすくなる

・不眠・だるさ・イライラが起きやすくなる

・浅い呼吸で息苦しく感じる

・猫背や反り腰などの悪い姿勢が悪化する

・便秘や胃もたれを感じやすくなる

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

ギックリ背中(腰)になりやすい

ギックリ背中とは、硬くなった背中の筋肉に急なストレスがかかることで、筋肉や筋膜が一気に傷んで強い痛みが出る状態です。

次のような日常の些細な動作がきっかけになることも少なくありません。

ギックリ背中(腰)のきっかけとなる動作


・重い荷物を持ち上げたとき

・くしゃみや咳をした瞬間

・寝返りを打ったとき

・手を伸ばして高い所の物を取ろうとしたとき

・姿勢を急に変えたとき

ギックリ背中は、筋肉の緊張や柔軟性の低下が積み重なるほどリスクは高まるものです。また、ギックリ背中だけでなく、同じような原因で「ギックリ腰」を起こす恐れもあります。

普段から背中の柔軟性を維持することが、突然の痛みを防ぐ大切なポイントといえるでしょう。

肩こり・首こり・頭痛などの痛みが慢性化しやすくなる

背中まわりの筋肉が硬くなると、肩や首まわりの筋肉も引っ張られてしまい、次のような痛みや不調が慢性化しやすくなります。

背中まわりの筋肉が硬くなることで起こりうる痛みや不調


・肩こり

・首こり

・緊張型頭痛

・目の疲れや奥の重さ

・集中力の低下やだるさ

肩こりや首こりのほかにも、筋肉の緊張が続くことで、頭部を包む筋膜にも負担がかかるため、頭が締め付けられるような重たい頭痛「緊張型頭痛」を引き起こすケースもあります。

このような状態が続くと、目の疲れや目の奥の痛みを感じやすくなるだけでなく、集中力の低下やだるさにもつながりやすくなるのです。

日常的に背中の柔軟性を保ち、肩甲骨まわりをしっかりと動かすことが、慢性化しやすい不調の予防につながります。

不眠・だるさ・イライラが起きやすくなる

背中の筋肉が緊張したままだったり、硬くなったりしていると、自律神経のバランスにも影響が出やすくなります。

リラックスモードに入るために重要な役割を果たす「副交感神経」に切り替えづらくなることで、寝つきが悪くなったり、夜に何度も目が覚めたりといった不眠の症状が現れやすくなります。

また、慢性的なだるさや疲れが取れにくくなると、意味もなくイライラしたり、落ち込んだりすることも増えるでしょう。

浅い呼吸で息苦しく感じる

背中や胸まわりの筋肉が硬くなると、肋骨の動きが制限されやすく、呼吸が浅くなりがちです。

特に、猫背や前かがみの姿勢が続いてしまうと、胸椎や肋骨、胸骨によって構成される「胸郭」が広がりにくくなり、深く息を吸い込めない感覚や息苦しさにつながることがあります。

呼吸が浅くなると、全身に酸素が十分に回りにくくなり、息苦しさや疲労感が増す恐れもあるでしょう。

「なんとなく疲れが抜けない」「疲れやすくなった」と感じる方は、深い呼吸を意識することが大切です。

深い呼吸ができるようになることで、自律神経も安定しやすくなり、心身ともにリラックスした状態をキープしやすくなるでしょう。

猫背や反り腰などの悪い姿勢が悪化する

背中の筋肉が硬くなると、猫背や反り腰のような姿勢崩れがどんどん悪化する恐れがあります。

例えば、猫背になると背骨の自然なS字カーブが失われ、肩甲骨や胸郭が詰まりやすくなる原因につながるでしょう。

また、反り腰の場合は、腰椎が過度に前傾することで腰部に負担が集中し、背中の筋肉が常に緊張状態となってしまいます。

このような姿勢の崩れは、肩こりや腰痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛などの不調を引き起こすリスクを高めるため、注意が必要です。

一度姿勢が崩れてしまうと、筋肉の使い方やつき方にも偏りが生まれ、さらに姿勢が悪くなるという悪循環に陥りやすくなります。

不調の連鎖を断ち切るためにも、背中の筋肉を緩めることはとても大切なポイントといえるでしょう。

便秘や胃もたれを感じやすくなる

背中が丸まった猫背姿勢が続くと、腹部が圧迫されて腸や胃の動きが滞りやすくなります。

その結果、便秘やガスがたまりやすい状態となり、胃もたれや消化不良を感じやすくなる人も少なくありません。

さらに、横隔膜の動きが制限されて呼吸が浅くなると、内臓への血流も悪くなるため、さらなる消化機能の低下が懸念されます。

背中の強張りをほぐして胸やお腹が自然に開くようにすると、内臓が正常に機能しやすくなるでしょう。

背中ストレッチを習慣化するメリット

背中ストレッチは、短期間実践しただけでも、すぐに効果を実感する方も少なくありません。

背中のストレッチで実感できる効果


・肩こり・背中の張りが軽くなる

・姿勢が自然と整いやすくなる

・呼吸が深くなり、気持ちが落ち着く

・身体のめぐりが良くなってポカポカする感覚がある

・全身が動かしやすくなる

さらに、ストレッチを習慣化することで、身体だけでなく精神面でもうれしいメリットがもたらされます。

ストレッチを習慣化するメリットは、次のとおりです。

ストレッチを習慣化するメリット


・疲れにくい身体とスッキリした毎日が手に入る

・美しい姿勢で見た目の印象がアップする

・肩こりや腰痛に悩まされにくくなる

・睡眠の質が高まる

・気持ちが前向きになる

・気持ちに余裕が生まれる

それぞれの内容を詳しくみていきましょう。

疲れにくい身体とスッキリした毎日が手に入る

肩甲骨まわりの筋肉は、背中や肩、腕、首など多くの筋肉とつながっており、日常的な動きでも負担が集中しやすいパーツです。

肩甲骨の動きが悪くなると、筋肉が緊張して血流も滞り、疲れやだるさを感じやすくなります。

背中ストレッチを習慣化して、肩甲骨まわりの筋膜や筋肉をやわらげて可動域を広げると、血行が促進され、老廃物の排出もスムーズに進みやすくなります。

血流が良くなると筋肉の回復も早まり、疲労がたまりにくくなるのです。特に、長時間のデスクワークや立ち仕事、運動後の疲労感が強い方は、毎日の生活にストレッチ習慣を取り入れることで、自然と身体が軽くなり、「以前より疲れにくくなった」と実感する方も多いです。

美しい姿勢で見た目の印象がアップする

背中まわりの柔軟性が低下して筋肉が硬くなると、猫背や反り腰といった姿勢の崩れが自然と目立ちやすくなります。

このような悪い姿勢は、見た目の印象に与える影響も大きいもの。実年齢よりも老けて見えたり、自信がなさそうに見えてしまったりするケースも少なくありません。

背中ストレッチを継続して取り組んで背中まわりの柔軟性を高めることで、背骨や肩甲骨の動きが整い、自然と美しい姿勢をキープしやすくなります。

背筋がスッと伸びるだけで、立ち姿や歩き方に安定感が生まれ、健康的で若々しく印象を与えられるでしょう。

肩こりや腰痛に悩まされにくくなる

肩甲骨まわりや背骨を支える筋肉の柔軟性が低下すると、特定の筋肉に余計な負担がかかりやすくなり、肩こりや腰痛を慢性化させてしまう原因になります。

特に、デスクワークやスマートフォンを使用する機会の多い方は、同じ姿勢を長く続けることが肩や腰の不調を引き起こしやすいでしょう。

背中ストレッチを習慣化することで、背中まわりの血流が促され、こりや痛みを感じにくい体に整っていきます。

また、筋肉の柔軟性が高まることで、肩や腰への余分な負担がかかりにくくなり、自然とバランスの取れた姿勢をキープしやすくなるでしょう。

こうした日々の積み重ねが、不調やケガなどの予防にもつながっていきます。

睡眠の質が高まる

背中のストレッチを習慣にすると、背中まわりの筋肉の緊張がほぐれて、自然と自律神経のバランスも整いやすくなります。

副交感神経が優位になりやすくなることで、自然とリラックスモードに切り替わり、寝つきがよくなったり、ぐっすりと眠れる時間が増えたりするでしょう。

また、背中や胸まわりのこりやハリがなくなって柔らかくなることで、深い呼吸がしやすくなり、体内にしっかりと酸素が行き渡るようになります。

その結果、夜中に目が覚めにくくなるだけでなく、朝の目覚めもスッキリ感じやすくなるなど、質の良い睡眠につながります。睡眠の質が上がると、集中力アップや疲れづらい身体作りなど、さまざまなメリットがもたらされるでしょう。

気持ちが前向きになる・気持ちに余裕が生まれる

背中のストレッチは、身体だけでなく私たちの精神面にもうれしい効果が期待できます。

筋肉のこりや張りがほぐれることで、副交感神経への切り替えがスムーズとなり、ストレス感が軽減しやすくなります。

さらに、ストレッチによって血行が促されることで、セロトニンといった「幸せホルモン」の分泌が増え、気分の落ち込みや不安感も軽減されるでしょう。

今日からできる!ユミコア流・背中ストレッチ実践ガイド

背中のコリやハリをゆるめていくための実践的なストレッチ方法をご紹介します。

身体が硬いと感じている方や運動が苦手な方でも無理なくできる簡単な動きばかり。毎日の習慣に少しずつ取り入れて、背中の柔軟性を高めていきましょう。

今回ご紹介するストレッチは、幅広い年代の女性たちからの支持を集めるボディメイクメソッド「ユミコアボディ」でも実践されているアプローチ方法です。

ぜひ参考にしながら背中まわりのストレッチに挑戦してみましょう。

ユミコアとは?

ユミコアは、猫背・肩こり・反り腰の改善に特化した人気の姿勢改善メソッドです。

メリハリのある健康的なくびれボディを持つ姿勢改善トレーナー・Yumico氏が、ピラティス・体幹トレーニング・整体などを学んだ経験を活かし、「ほぐし」「ストレッチ」「呼吸」「体幹トレーニング」などを組み合わせて、骨格と筋肉のバランスを整える独自のボディメイク法として提唱しています。

筋トレではなく、骨盤・肋骨・背骨・股関節など、身体を支える土台を正しい位置に整え、インナーマッスルを効率よく鍛えられるのが特徴です。

運動が苦手な方や体力に自信のない方でも、無理なく続けられるプログラムが多数用意されています。

ユミコアボディの公式InstagramやYouTubeの公式チャンネルでは、猫背のような姿勢や骨盤の歪みを整えながら、内側からしなやかな筋肉を育てるストレッチやトレーニング方法を発信しています。

興味がある方は、公式InstagramやYouTubeの公式チャンネルを確認してみてください。

ユミコアボディに興味がある方は、ぜひ公式Instagramをチェックしてください。

ユミコア公式Instagram

ユミコアの公式Yutubeはこちら

ユミコア公式Youtube

ユミコアがおすすめするストレッチアイテム

背中まわりのストレッチは、もちろん自宅で手軽に始められますが、専用のアイテムを使うことで、より筋肉や筋膜にアプローチしやすくなります。

ここでは、ユミコアが提案するセルフケア用のおすすめサポートアイテムをご紹介します。硬くなった背中や肩甲骨まわりを、やさしく効率よく緩めたい方は、ぜひ参考にしてください。

筋膜リリースボール「Hoggsy(ホグッシー)」

Hoggsyは、身体をやさしく整えることを大切にするユミコアが、長い時間をかけて開発した筋膜リリース専用のセルフケアボールです。

圧をかけると約5%沈み込むように設計されており、硬すぎず柔らかすぎず、手のひらでやさしく押されているような心地よさが特徴。

ボールにあえて芯材を入れずに仕上げているため、筋肉や筋膜にしっかりフィットしながらも余計な負荷がかかりにくく、安全にケアできます。

肩甲骨まわりや骨盤まわりなどの細かなポイントをほぐすのに最適で、初心者の方でも扱いやすいアイテムといえるでしょう。

HoggsyRoller(ホグッシーローラー)

HoggsyRoller(ホグッシーローラー)は、ユミコアが独自に開発した筋膜リリース用ローラーです。Hoggsyと組み合わせて使⽤できるローラーとして、特許を取得しています。

Hoggsyと組み合わせて使用することで、体重をかけながらほぐしたい部位をピンポイントに刺激でき、筋膜のねじれや強張り、インナーマッスルのこりにまでしっかりアプローチできるのが特徴です。

背骨まわりや肩甲骨の間など、手では届きにくい部位にも自然にフィットするため、使うたびに背中が軽くなる感覚を実感できるでしょう。

デザインもシンプルで、インテリアに馴染みやすいのもうれしいポイントです。

脇の下のほぐし

脇の下は、背中と腕をつなぐ大切なパーツです。

広背筋や大円筋といった背中まわりの筋肉も脇の下につながっているため、脇の下が硬くなると肩甲骨の動きも制限されてしまいます。

「肩が上がりにくい」「背中の張りが取れにくい」と感じる方は、脇の下の強張りが原因かもしれません。

背中まわりの筋肉をほぐす前に、まずは脇の下のストレッチから取り組んでみましょう。

脇の下のほぐしのやり方


1. 横向きに寝る

2. ローラーを胸の下におく(※ローラーのトップが乳首のラインにくるように設置する)

3. ローラー側の手を、頭の方に上に伸ばす

4. 頭を床から持ち上げて、上の手は後頭部に回して頭を支える

5. 足は椅子に座るように股関節、ひざを90度に曲げておく

6. 小さく上下に動いて肩甲骨の横をほぐす

7. 痛いと感じる所で止まる

8. 腕を頭の上の方に思い切り伸ばして肩甲骨を上に持ち上げる

9. 手の力を抜いて脱力する

10. 徐々にローラーの場所を脇の方へ移動しながら、同じ動作を繰り返す

ユミコアの「脇の下ほぐし」では、ゆっくりと圧をかけながら筋膜や筋肉の緊張を緩めていきます。脇の下がほぐれると肩甲骨が自然に動きやすくなり、背中の柔軟性も高まります。

背中がスッと伸びる感覚を実感できるでしょう。肩こりや猫背が気になる方にも、ぜひ試してもらいたいおすすめのケアです。

背中ほぐし

ユミコアの「背中ほぐし」では、背骨まわりの筋肉にやさしくアプローチしながら、筋膜の緊張を緩めていきます。カチカチに固まった背中をほぐしていきましょう。

背中ほぐしのやり方


1. テニスボールくらいの適度な硬さのボールを用意する

2. 肩甲骨の内側にボールを置いて仰向けの状態で横になる

3. 両脚は軽く曲げておく

4. お尻を軽く浮かせた状態で、頭を両手で軽く持ってあごを引きながら、ボールで背中を押す

5. ゆっくり奥まで押したら、背中を伸ばした状態で肩甲骨の内側に沿って上下に動かす

6. 痛いと感じる場所が気持ちよくなってきたら場所を変える

7. 左右両方とも同じ動作を繰り返す

背中がほぐれてくると、肩甲骨の動きもスムーズになり、自然と姿勢が整いやすくなります。背中全体が緩むことで、呼吸も深まり、気分も軽やかになるのを感じられるでしょう。ストレッチ前の準備として取り入れるのもおすすめです。

胸開きストレッチ

猫背や巻き肩に悩む方におすすめなのが、胸開きストレッチです。

前かがみの姿勢が続くと、胸まわりの筋肉が縮こまり、肩が内側に巻き込みやすくなります。胸をやさしく開いてストレッチすることで、肩甲骨が正しい位置に戻りやすくなり、背中全体の姿勢も整いやすくなるでしょう。

胸開きストレッチのやり方


1. うつ伏せの状態で横になる

2. 左手を肩の真横に出し、手のひらを床につける

3. 左ひじを90度に曲げ、右手は床につける

4. ひざを90度に曲げた状態で左右のかかと同士をつける

5. 右手で床を押して身体を返すように胸の前を30秒伸ばす

6. 左の肩甲骨を背骨に寄せて、胸を大きく開く

7. 反対も同様の動作を行う

ユミコアが提案する胸開きストレッチは、たった1分でも効果を実感しやすく、呼吸が深まるのを感じられるでしょう。毎日の習慣にぜひ加えてみてください。

背骨のストレッチ

姿勢の崩れや背中のハリ、肩や腰の不調が気になる方におすすめなのが、ユミコア式背骨のストレッチです。

背骨のストレッチのやり方


1. 床やマットの上に座る

2. ローラーを立てた状態で左斜め前に置く

3. 左手は床、右手はローラーの上にチョップの形で乗せる

4. 右手と背中を遠ざけるように右の背中を丸める

5. 右の背中を膨らませるように深く呼吸をする

6. 息を吐きながら、右手と背中を遠くに離すように背中を伸ばす

7. 緩めた時に背中を膨らませるように呼吸するように意識する

8. 左右ともに3~5回繰り返す

ユミコアの背骨のストレッチでは、背骨をやさしく動かしながら柔軟性を高めていきます。

特に、胸椎の動きがよくなると、自然と肩甲骨の動きもスムーズになり、呼吸もしやすくなります。姿勢改善や猫背予防にもおすすめのストレッチです。

ラットプルダウン

ラットプルダウンとは、広背筋や肩甲骨まわりの筋肉にアプローチするトレーニングです。普段はあまり使うことのない背中のインナーマッスルにも刺激が入りやすく、姿勢の土台となる筋力を鍛えられるでしょう。

ラットプルダウンのやり方


1. フェイスタオルの両端を持つ

2. 背筋を伸ばしながらバンザイをする

3. バンザイからタオルを頭の後ろに下ろして、胸を張る

4. 10回程度同じ動きを繰り返す

背骨を安定させながら、ゆっくりと腕を引き下げるように意識してください。呼吸に合わせて行うながら、背中がじんわりと温まるのを感じましょう。肩こりや巻き肩の改善にもおすすめのトレーニングです。

背中から全身の歪みを整えるなら「ユミコア」がおすすめ

背中のこりやハリ、姿勢の崩れを根本から整えたい方には、ユミコアメソッドを手軽に体感できる「オンラインレッスン」がおすすめです。

理学療法士の知識をもとに考案されたユミコアメソッドは、骨格や筋膜にやさしくアプローチし、無理のない動きで身体の土台から美しく整えていきます。

「肩こりがラクになった」「気づいたら姿勢が変わってきた」と、多くの受講者が身体の変化を実感しています。

インターネット環境とスマートフォンなどのデバイスさえあれば、いつでもどこでも受講可能。忙しい毎日でも自分のペースで続けられます。

背中の強張りを緩めて、軽やかに動ける身体を目指して、一緒に始めてみませんか?

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まとめ

背中のストレッチは、肩こりや腰痛、猫背といった身近な不調を和らげるだけでなく、姿勢や呼吸、自律神経のバランスまで整えてくれる大切なセルフケアです。

毎日のケアの積み重ねが、疲れにくく軽やかな身体づくりにつながっています。

「背中ストレッチに興味があるけれど、正しいやり方が分からない」

「スタジオに通う時間はないけれど、自分一人だけで続けられるか不安……」

このようなお悩みをお持ちの方にこそおすすめしたいのが、ユミコアのオンラインレッスンです。

理学療法士の知識に基づいたやさしいメソッドで、初心者でも安心して始められます。無理なく、少しずつ身体が変わっていく感覚をぜひ感じてみましょう。

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著者: yumicorebody

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