【YUMICORE流】妊婦さんの骨盤底筋の鍛え方|妊娠中でも安心なケアと考え方をやさしく解説

更新日: 2026.1.29

妊娠中に「くしゃみや咳で尿漏れしそうになる」「下腹がなんとなく不安定に感じる」といった身体の変化を経験する方は少なくありません。そうした不調をきっかけに、「骨盤底筋を鍛えたほうがいいのでは」と考える方も多いでしょう。

しかし、妊娠中の骨盤底筋ケアで大切なのは、力いっぱい締めることではありません。妊娠期は、姿勢やホルモンバランスの変化によって、身体の状態が日々変化していきます。そのため、呼吸や姿勢と連動した「無理のないケア」を意識することが大切です。

この記事では、妊婦さんでも安心して取り組める骨盤底筋ケアについて、YUMICOREの視点から考え方と実践のポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読んでわかること


・妊娠中の身体に起こる変化と骨盤底筋が不安定になりやすい理由

・骨盤底筋がうまく働かないことで起こる主なトラブル

・妊娠中でも安心して実践できる、骨盤底筋を「整える」ための考え方とケア方法

骨盤底筋トレーニングは、妊娠中だけでなく、産後の体調や回復にも関わる大切なケアの一つです。この記事をきっかけに、妊娠中の身体の変化を正しく知り、今の自分に合った方法で骨盤底筋と向き合っていきましょう。

監修者の紹介

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー

YUMICORE インストラクター Sachiko
■プロフィール

総合病院や整形外科で理学療法士として勤務後、結婚、出産後は主婦業に専念。子育てが落ち着いた40歳ごろからフリーのトレーナーとして活動開始。運動指導だけでなく、ダイエットカウンセリングなども手がける。2023年より、YumiCoreBody天神スタジオにトレーナーとして従事。多くの女性が抱える身体の悩みに寄り添っている。
■保有資格

・理学療法士

・BESJピラティスマットワークインストラクター

・臨床栄養医学指導士

・食欲コントロールダイエット協会認定講師

・栄養コンシェルジュ二つ星

妊娠・出産によって女性の身体はどのように変化する?

妊娠中の身体は、見た目だけでなく内側でもさまざまな変化が起きています。ホルモンの影響やお腹の大きさの変化によって、骨盤まわりや筋肉の使われ方も、妊娠前とは少しずつ変わっていくものです。

ここでは、妊娠・出産によって女性の身体に起こる変化を詳しくみていきましょう。

出産に向けてホルモン分泌が活発になる

妊娠中は、体内のホルモンバランスが大きく変化する時期です。特に妊娠後期にかけては、関節や靭帯をやわらかくする作用のあるホルモンの影響で、骨盤まわりが緩みやすくなります。これは、出産時に赤ちゃんが産道を通りやすくするために起こる自然な変化の一つです。

また、ホルモンの変化は骨盤まわりだけでなく、気持ちの揺らぎや疲れやすさ、眠りにくさ、乳房の張りなど、心身のさまざまな変化として現れることもあります。

こうしたホルモンの働きによって、骨盤まわりの状態や身体の支え方も、妊娠前とは少しずつ変わっていきます。その結果「以前と同じように身体を動かしづらい」と感じる方も少なくありません。妊娠中は、ホルモンの影響によって身体の土台が変化している時期だと理解しておきましょう。

妊娠や出産によって腹筋や骨盤底筋が変化する

妊娠中は、赤ちゃんの成長に合わせて、お腹や骨盤まわりの身体の使われ方が大きく変わっていきます。なかでも「腹筋」と「骨盤底筋」は、それぞれ役割は異なるものの、連動しながら身体を支える大切な筋肉です。

妊娠・出産によって、これらの筋肉は引き伸ばされたり、負担のかかり方が変わったりすることで、働き方にも変化が起こります。ここでは、妊娠や出産によって腹筋と骨盤底筋にどのような変化が起きるのか詳しくみていきましょう。

腹筋への影響

妊娠が進むにつれ、お腹の前側にある腹筋は、赤ちゃんの成長とともに徐々に引き伸ばされていきます。中でも、お腹の中央に位置する「腹直筋」は、左右に分かれた構造を持つ筋肉であり、出産が近づくと隙間が広がることも珍しくありません。この状態は「腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)」と呼ばれます。

腹筋が引き伸ばされることによる変化は、次のとおりです。

腹直筋離開によって生じやすい変化


・腹に力を入れづらくなる

・身体の中心が安定しづらくなる

・立ち上がる、歩く、座るといった動作が以前より重く感じる

腹筋は、姿勢を保ったり、スムーズに動いたりするための「身体の土台」のような存在です。そのため腹筋の働きが弱くなると、骨盤底筋や背中の筋肉にも負担がかかりやすくなり、身体全体のバランスにも少しずつ影響が出てくることがあります。

骨盤底筋への影響

妊娠中は、お腹や骨盤まわりの変化によって、骨盤底筋の状態や負担のかかり方も少しずつ変わっていきます。骨盤底筋は、膀胱や子宮、腸などの臓器を下から支えるだけでなく、呼吸や姿勢、腹圧の調整にも関わる重要な筋肉です。

妊娠中に骨盤底筋へ影響を与えやすい原因には、次のようなものがあります。

妊娠中に骨盤底筋へ影響を与えやすい原因


・子宮が大きくなることで、骨盤底筋にかかる重みや負担が増える

・ホルモンの影響で組織がやわらかくなり、支える力のバランスが変わる

・出産に向けて、伸びたり縮んだりする準備が始まる

こうした変化によって、妊娠中は骨盤底筋が妊娠前と同じ感覚で働きにくくなったり、産後に一時的に力が入りにくい状態になることがあります。これは、妊娠・出産に伴う自然な身体の変化の一つです。

妊娠によって姿勢が変化する

妊娠をしてお腹が大きくなると、身体の重心は少しずつ前に移動していきます。その影響で、歩くときや立っているときの姿勢が変わり、腰が反りやすくなったり、肩や背中に力が入りやすくなったりする方も少なくありません。

こうした姿勢の変化は、骨盤や背骨への負担だけでなく、腹筋や骨盤底筋の使われ方にもつながっていきます。反り腰の状態が続くと、腹筋がうまく働きにくくなり、骨盤底筋も本来の支える力を発揮しづらくなるケースも珍しくありません。また、姿勢の影響で呼吸が浅くなり、身体の内側の感覚がつかみにくくなると感じる場合もあります。

妊娠中は、姿勢の変化が身体全体のバランスに影響しやすい時期であることを理解しておくとよいでしょう。

妊娠中に感じやすい変化と骨盤底筋との関わり

妊娠中は、骨盤底筋に負担がかかりやすいため、思いがけない不調やトラブルにつながることがあります。

妊娠による自然な変化と捉えがちですが、次のような悩みがある場合は、骨盤底筋の働きが変化しているかもしれません。

妊娠中のこんな悩みを抱えていませんか?


・尿漏れしやすい

・トイレが近く、我慢しにくいと感じる

・下腹に力が入りにくい感じがする

・骨盤まわりが重だるく感じる

・歩く、立つときに力が入りにくい感じがする

・呼吸が浅くなった感じがする

これらの症状は、妊娠中の女性にとって決して珍しいものではありません。妊娠によってお腹が大きくなることで、骨盤底筋の働き方もこれまでとは変わってきます。

こうした変化は、身体が弱っているサインではなく、妊娠に伴う自然な変化と受け止めていきましょう。

骨盤底筋とは?位置と働きをやさしく理解しよう

骨盤底筋という言葉は知っていても、「どこにあって、どのような働きをしている筋肉なのか」を具体的にイメージできる方は、意外と多くありません。

妊娠中は、尿漏れや下腹の不安定感などをきっかけに、骨盤底筋を意識し始める方も増えてきます。ここでは、骨盤底筋の基本的な知識や主な役割を詳しくみていきましょう。

骨盤底筋とはどのような筋肉?

骨盤底筋は、恥骨から尾骨にかけてハンモック状に広がる筋肉の集まりです。骨盤の底にフタをするように位置し、身体の内側で土台として働いています。一つの大きな筋肉ではなく、複数の筋肉が重なり合って構成されているのが特徴です。

普段は意識されにくい骨盤底筋ですが、妊娠によってお腹が大きくなったり、骨盤まわりの状態が変化したりすると、影響を受けやすくなります。そのため妊娠中に、「これまでと感覚が違う」「うまく使えていない気がする」と感じる方も少なくありません。

骨盤底筋は、妊娠・出産という大きな身体の変化のなかで、特に影響を受けやすい筋肉のひとつです。その存在や特徴を理解して、妊娠中や産後の適切なケアにつなげていきましょう。

骨盤底筋の役割

骨盤底筋は、身体の内側で目立たない存在ですが、日常生活を支えるうえで欠かせない筋肉です。立つ・座る・歩くといった基本的な動きから、排泄や姿勢の安定まで、さまざまな場面で私たちの身体を支えています。

骨盤底筋には、主に次のような役割があります。

骨盤底筋の役割


・内臓を支える

・排尿・排便をコントロールする

・姿勢を維持する

ここでは、骨盤底筋のそれぞれの役割について、詳しくみていきましょう。

内臓を支える

骨盤底筋は、膀胱や子宮、腸などの内臓を、骨盤の底から支えている筋肉です。立っているときや歩いているときだけでなく、咳やくしゃみで腹圧がかかったときも、内臓が下に引っ張られすぎないように受け止めています。

妊娠中は、赤ちゃんが成長するにつれて子宮が大きくなり、骨盤底筋にかかる負担も少しずつ増えていきます。その影響で、下腹に違和感を覚えたり、重だるさを感じたりすることもあるでしょう。こうした感覚は、骨盤底筋が内臓を支え続けていることによって起こる、自然な変化のひとつです。

内臓を支えるという骨盤底筋の役割を知っておくことで、妊娠中の身体の変化を必要以上に不安に感じず、「今の身体に起きている変化」として落ち着いて受け止めやすくなるでしょう。

排尿・排便をコントロールする

尿や便を「出す・止める」といった排泄の動きを調整する役割も、骨盤底筋の役割の一つです。排尿や排便の際には骨盤底筋が緩み、必要なタイミングでスムーズに出せるように働きます。一方、日常生活では適度に支えることで、尿や便が無意識に漏れないように保っています。

妊娠中は、子宮が大きくなることで膀胱が圧迫されたり、骨盤底筋にかかる負担が増えたりするため、トイレが近くなったり、くしゃみや咳の拍子に「ヒヤッ」と感じる場面が増えるケースも珍しくありません。これは、妊娠に伴う身体の変化によって骨盤底筋の働き方が一時的に変わりやすくなるためであり、決して特別なことではないのです。

姿勢を維持する

骨盤底筋は、腹筋や背中の筋肉と連動しながら、身体の中心を内側から支える役割も担っています。妊娠中はお腹が大きくなることで重心が前に移動しやすくなり、姿勢が崩れやすくなる時期です。その影響で腹筋が使いにくくなると、骨盤底筋も本来の支える力を発揮しづらくなることもあります。

姿勢の安定が崩れてしまうと、腰や背中に負担を感じやすくなったり、身体全体が疲れやすく感じたりすることもあります。骨盤底筋が姿勢の維持に関与していることを知っておくと、妊娠中に感じる違和感を「身体の使い方が変化しているサイン」として受け入れやすくなり、現在の状態に合ったケアを検討しやすくなるでしょう。

妊娠中の骨盤底筋は「弱まる」だけではない

妊娠中の骨盤底筋は「どんどん弱っていくもの」と思われがちですが、実はそれだけではありません。妊娠中の骨盤底筋は、負担がかかってバランスが取れにくくなる一方で、無意識に力が入り続け、硬くなってしまうケースも少なくないのです。

妊娠中に骨盤底筋へ余計な力が入りやすくなる背景には、次のような理由があります。

骨盤底筋が無意識に緊張しやすい理由


・尿漏れへの不安から、無意識に「締めておこう」と力が入りやすくなる

・お腹が大きくなることで姿勢が変わり、反り腰などになりやすい

・呼吸が浅くなり、身体の内側が常に緊張した状態になりやすい

・出産への不安や緊張が、身体にも影響しやすい

・「骨盤底筋=締めるもの」というイメージが強く、力を抜く意識を持ちにくい

このように、妊娠中の骨盤底筋は「弱っている」「硬くなっている」のどちらか一方ではなく、状態に偏りが出やすい時期だといえます。だからこそ妊娠中の骨盤底筋ケアでは、ただ鍛えたり締めたりするのではなく、今の身体の状態に合わせて「緩める・整える」といった視点を持つことが大切です。

妊娠中から骨盤底筋を意識しておくメリット

妊娠中の骨盤底筋ケアというと、「妊娠中の不調を防ぐためのもの」と考えられがちですが、実はその他にもさまざまな役割があります。妊娠中に骨盤底筋を無理なく整えておくことが、出産・産後につながると考えられる理由は、次のとおりです。

妊娠中から骨盤底筋を意識しておくメリット


・妊娠中は「産後の身体づくりの準備期間」でもある

・出産時に必要なのは「締める力」より「緩む力」である

・妊娠中に整えた感覚は産後にも戻りやすい

・産後すぐに無理をしなくても回復しやすくなる

このように、妊娠中の骨盤底筋ケアは、その時期だけを乗り切るためのものではなく、出産や産後を見据えた「身体の土台づくり」ともいえます。ここからは、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。

妊娠中は「産後の身体づくりの準備期間」でもある

妊娠中の身体は、出産に向けて変化していくと同時に、産後の回復に備えるための大切な準備期間です。お腹が大きくなるにつれて姿勢や重心が変わり、骨盤や骨盤底筋にはこれまでとは異なる負担がかかるようになります。この時期に行う身体の使い方やケアの積み重ねは、産後の体調や回復にも大きく関わると考えられています。

妊娠中から骨盤底筋の存在を意識し、無理のない範囲で整えておくことで、出産後の急激な変化にも身体が対応しやすくなるでしょう。産後になってから慌ててケアを始めるのではなく、妊娠中のうちに「回復しやすい土台」をつくっておくことが、産後の身体づくりをスムーズに進めるポイントといえます。

出産時に必要なのは「締める力」より「緩む力」である

骨盤底筋というと「鍛える」「締める」といったイメージを持たれがちですが、出産の場面で本当に大切になるのは、「必要なタイミングでしっかりと緩められること」です。赤ちゃんが産道を通るためには、骨盤底筋や骨盤まわりの組織が柔軟に緩んで、自然に広がる必要があります。

一方で、骨盤底筋が常に力の入った状態で硬くなっていると、出産時にうまく緩みにくくなり、身体に余計な負担がかかることもあります。だからこそ、妊娠中から「締める力」だけに意識を向けるのではなく、「力を抜く」「緩む」感覚を意識することが大切です。

呼吸に合わせて骨盤まわりをやさしく緩める感覚を身につけておくことは、スムーズな出産につながるだけでなく、産後の回復を穏やかに整えていくための土台にもなると覚えておきましょう。

妊娠中に整えた感覚は産後にも戻りやすい

妊娠中に骨盤底筋の感覚を整えておくことは、産後のスムーズな回復を支えるうえでも重要な準備となります。妊娠・出産を通して身体は大きく変化しますが、妊娠中から骨盤底筋に力を入れすぎない感覚を覚えておくことで、産後にその感覚を思い出しやすくなるのが大きなメリットです。

産後すぐは、思うように身体を動かせなかったり、積極的なトレーニングが難しかったりする時期でもあります。だからこそ、妊娠中に身につけた骨盤底筋の感覚は、産後の身体を無理なく整えていくための大切な土台となるでしょう。

産後すぐに無理をしなくても回復しやすくなる

妊娠中から骨盤底筋や身体の使い方を見直しておくことで、産後の回復がよりスムーズに進むと考えられています。産後は体力が十分に戻らない時期でもあり、いきなりトレーニングや激しめのケアを行うのは大きな負担となりがちです。

妊娠中に骨盤底筋を「締める・緩める」バランスや、呼吸・姿勢とつながった感覚を身につけておくことで、産後は無理をしなくても身体が自然に回復しやすくなります。その結果、心身ともに安心した状態で産後の生活をスタートしやすくなるでしょう。

骨盤底筋を「鍛える=締める」だけでは足りない理由

骨盤底筋ケアというと、「しっかり締めて鍛えることが大切」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。特に妊娠中は、尿漏れなどの不安から、無意識のうちに「締めること」だけに意識が向いてしまう方も少なくないでしょう。

しかし実際には、妊娠中の骨盤底筋の状態は、人によって大きく異なり、単純に締め続けるだけでは、かえって本来の働きを発揮しにくくなるケースもあります。

骨盤底筋を「締めるだけ」のトレーニングが不十分とされる理由は、次のとおりです。

骨盤底筋を「鍛える=締める」だけでは足りない理由


・妊娠中の骨盤底筋は状態に個人差が大きい

・締め続けると、かえって働きにくくなることがある

・呼吸や姿勢と切り離したトレーニングになりやすい

・出産や産後に必要な「緩む力」が育ちにくい

ここでは、それぞれの理由を詳しくみていきましょう。

妊娠中の骨盤底筋は状態に個人差が大きい

妊娠中の骨盤底筋の状態は、人によって大きく異なります。骨盤底筋は、もともとの筋力や姿勢、日常の動きのクセなどの影響を受けやすく、妊娠による変化の現れ方も一人ひとり異なります。お腹が大きくなることで筋肉が緩みやすくなる方もいれば、反対に無意識に力が入り、緊張しやすくなる方も少なくありません。

こうした個人差があるからこそ、妊娠中の骨盤底筋ケアは「これをやれば安心」といったやり方に頼るのではなく、今の自分の身体がどんな状態かを感じ取りながら行うことが大切です。自分に合った関わり方を知ることが、無理のないケアにつながっていきます。

締め続けると、かえって働きにくくなることがある

骨盤底筋は、必要な場面で「締まる・緩む」を自然に切り替えられるかが重要です。しかし、妊娠中に「締めること」ばかりを過度に意識しすぎると、常に筋肉に力が入った状態となり、骨盤底筋本来の自然な動きが妨げられる場合があります。

力が入り続けた筋肉は、緩めたいシーンでもスムーズに反応しにくくなりがちです。妊娠中は骨盤底筋に負担がかかりやすいため、こうした緊張が続くと、呼吸や姿勢とのつながりも感じにくくなることもあります。

そのため、妊娠中の骨盤底筋ケアでは「締める」だけでなく、力を抜いて筋肉を緩めたり、リラックスした状態を保つことも大切です。「締める」と「緩める」のバランスを意識することで、骨盤底筋は自然と働きやすい状態に整っていきます。

呼吸や姿勢と切り離したトレーニングになりやすい

骨盤底筋のトレーニングを「締める・力を入れる」といった動きだけに限定してしまうと、呼吸や姿勢とのつながりが抜け落ちやすくなります。

骨盤底筋は、腹部や背中まわりの筋肉、呼吸の動きと関わり合いながら働く筋肉です。そのため、骨盤底筋だけを切り離して動かそうとすると、本来の役割を発揮しにくくなることがあります。

特に妊娠中は、お腹の大きさや重心の変化によって姿勢が崩れやすく、腹圧の調整も難しくなりやすい時期です。この状態で息を止めて力を入れる癖がつくと、骨盤底筋だけでなく、お腹や背中にも余計な緊張が生まれ、身体全体のバランスを崩してしまうケースもあります。

妊娠中の骨盤底筋ケアでは、呼吸と姿勢を整えたうえで、全身の動きのなかで骨盤底筋を自然に意識していくことが大切です。呼吸に合わせて自然に動かすことで、骨盤底筋は無理なく、本来の働きを発揮しやすくなっていくでしょう。

出産や産後に必要な「緩む力」が育ちにくい

妊娠中に骨盤底筋を「締める」ことばかり意識しすぎると、筋肉を柔らかく緩める力が育ちにくくなる場合があります。出産の場面ではもちろん、子宮や内臓が元の位置へ戻っていく産後の回復期においても、「締める力」と同じくらい「緩む力」のバランスが重要です。

骨盤底筋の「緩む力」が不足していると、出産時に身体へ余計な負担がかかったり、産後の回復が遅れたりする場合もあります。さらに、筋肉の緊張が続くことで、腰や骨盤まわりのこわばり、疲れやすさといった不調につながるケースも少なくありません。

だからこそ妊娠中のケアでは、骨盤底筋を意識しつつも、呼吸に合わせて力を抜き、自然に緩める感覚を育てていくことが大切です。

妊娠中の骨盤底筋ケアで大切なのは「整える」こと

妊娠中の骨盤底筋ケアで大切なのは、骨盤底筋だけを切り取って鍛えることではなく、「呼吸や姿勢、全身のバランスと考えながら整えていく」という視点です。

ここでは、YUMICOREがどのようなメソッドなのか、そしてYUMICOREが大切にしている身体の考え方や、妊娠中の骨盤底筋と向き合ううえでの基本的なスタンスについて詳しく解説します。

YUMICOREとは

YUMICOREは、女性の身体を内側から整え、年齢やライフステージの変化にとらわれず、心地よく過ごせる状態を目指すボディメソッドです。

女性の身体は、妊娠・出産をはじめ、年齢や生活環境によって少しずつ変化していきます。YUMICOREでは、そうした変化を否定するのではなく、頑張りすぎるケアを行うのではなく、もともと備わっている身体の機能をやさしく整え、引き出していくことを大切にしています。

YUMICOREのメソッドの主な特徴は、次のとおりです。

チェックポイント

チェックポイントーCheck Pointー

YUMICOREの特徴


・自然で女性らしいボディラインを目指すメソッド

・骨盤、背骨、股関節など、身体の土台となる骨格を整えることを重視

・表面的な筋トレではなく、インナーマッスルへのアプローチが中心

・呼吸、ストレッチ、骨格調整を組み合わせて全身のバランスを整える

YUMICOREでは、筋肉をただ鍛えるのではなく、骨盤・背骨・股関節といった身体の土台や、呼吸・姿勢のバランスに着目しています。見た目の変化だけを追うのではなく、「動きやすさ」や「快適さ」といった、日常の過ごしやすさを大切にしている点も大きな特徴です。

インナーマッスルが本来の役割を発揮しやすい状態へ整えることで、無理なく身体を支えられる土台づくりを目指しています。

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー

YUMICOREの公式InstagramやYouTubeの公式チャンネルでは、骨盤底筋トレーニングにおすすめのストレッチやトレーニング方法を発信しています。
無料でYUMICOREメソッドを体験できますので、興味のある方は公式InstagramやYouTubeの公式チャンネルをぜひチェックしてください!

ユミコアボディに興味がある方は、ぜひ公式Instagramをチェックしてください。

ユミコア公式Instagram

YUMICOREが大切にしている骨盤底筋の考え方

YUMICOREでは、骨盤底筋を「ただ締めて鍛える筋肉」とは考えていません。骨盤底筋は、単独で働く筋肉ではなく、呼吸の動きや背骨・骨盤の位置と連動してこそ、本来の役割を発揮するためです。そのため、トレーニングとして一時的に動かすのではなく、普段の生活のなかで無理なく働ける状態を育てていくことが重要だと考えています。

YUMICOREが重視する骨盤底筋のポイントは、次のとおりです。

チェックポイント

チェックポイントーCheck Pointー

YUMICOREが重視する骨盤底筋のポイント


・呼吸や姿勢と連動させながら骨盤底筋の動きを感じていく

・ただ締めるのではなく、緩める感覚も大切にする

・骨盤底筋を含むインナーマッスルを、身体を支える土台として整える

・力任せではなく、正しい感覚で使えるよう意識づけをする

・特別な時間に限らず、日常の動作のなかでも無理なく取り入れられるケアを提案する

これらは、YUMICOREの骨盤底筋ケアの基本となる考え方です。特に妊娠中のように身体が大きく変化する時期には、強く締めるトレーニングよりも、呼吸に合わせてやさしく動かしたり、姿勢や日常動作のなかで骨盤底筋を感じたりすることが大切です。

日々の意識や行動を積み重ねることで、骨盤底筋は自然と働きやすくなり、妊娠中や産後の不安も感じにくくなっていくでしょう。

YUMICORE式・妊婦さんでも安心の骨盤底筋トレーニング【基本編】

妊娠中の骨盤底筋トレーニングでは、「しっかり鍛える」ことよりも、身体に負担をかけず、安心して続けられることが何より大切です。お腹が大きくなり、姿勢や呼吸が変化するこの時期は、無理な動きや強い負荷がかえって不調につながる恐れもあります。

YUMICORE式の骨盤底筋トレーニングでは、妊婦さんの身体の変化を前提に、寝たまま・座ったままでも行えるやさしい動きや、呼吸と連動させて整えるアプローチを重視しています。締めることだけを目的にせず、「緩める・整える」という視点を大切にしているため、運動が苦手な方でも安心です。

ここからは、妊娠中でも無理なく取り組める、YUMICORE式のやさしい骨盤底筋トレーニングを紹介します。

※妊娠中の身体の状態には個人差があります。体調や妊娠経過によっては、運動やケアを控えたほうがよい場合もあります。不安がある場合や、医師・助産師から指示を受けている場合は、必ずその指示を優先してください。

むくみ対策にもおすすめ|股関節のストレッチ

妊娠中の骨盤底筋トレーニングでは、いきなり骨盤底筋そのものを動かそうとするのではなく、股関節まわりを緩めておくことも大切です。股関節や内もも周辺が硬いままの状態では、骨盤底筋も一緒に緊張しやすくなり、「締める・緩める」といった本来の動きが感じにくくなってしまいます。

そのためYUMICOREでは、骨盤底筋トレーニングの前段階として、股関節や内ももをやさしく緩める「股関節のストレッチ」を推奨しています。股関節が動きやすくなることで、骨盤まわりの血流が促され、呼吸に合わせて骨盤底筋を感じやすい状態をつくりやすくなるでしょう。

股関節のストレッチのやり方


1.両脚を肩幅に開いた状態で膝立ちをする

2.片足を横に開き、開いた方の足部内側を床につける

3.その体勢から両ひじを前に付いた状態で息を吸う

4.吐きながらお尻を後方へと引きながら横に開いた足の内ももを伸ばす

5.呼吸に合わせて、お尻を後方へ引く・戻すを繰り返しながら、股関節や内ももをストレッチしていく

6.左右10回程度を目安に同じ動きを繰り返す

動作中は、無理に伸ばそうとせず、呼吸に合わせて心地よさを感じる範囲で行うことがポイントです。股関節や内ももがじんわりと緩むと、骨盤底筋も過度な力が抜け、そのほかの動きやストレッチやへとつながりやすくなります。

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー

骨盤底筋を「うまく使おう」とするのではなく、まずは土台となる股関節を整えるように意識しましょう。このひと手間が、妊娠中でも安心して取り組める骨盤底筋ケアにつながっていきます。

座位での骨盤底筋ほぐし

妊娠中は、お腹の重みや姿勢の変化によって、無意識のうちに緊張しやすくなりがちです。そこでおすすめなのが、椅子に座ったままできる骨盤底筋のほぐしです。座ったままでストレッチをすることでお腹が大きい状態でも体重を預けやすく、力みやすい骨盤底筋をやさしく緩める感覚をつかみやすくなります。

特に「締める感覚が分かりにくい」「骨盤底筋に力が入りやすい」と感じている方は、トレーニングの前に骨盤底筋を一度ほぐしておくことで、その後の動きがスムーズになりやすくなるでしょう。

座位での骨盤底筋ほぐしのやり方


1.フェイスタオルを結んでテニスボールくらいの大きさの結び目をつくる

2.両脚を腰幅に開く

3.骨盤底筋(股の部分)にタオルのボール部分が当たるように椅子に座る

4.5秒かけて息を吸いながら骨盤を前方に傾かせる

5.10秒かけて口から吐き切りながら、骨盤を後ろに傾ける

4〜5の動きを10回程度繰り返す

動作中は、タオルのボール部分を押しつけすぎないことが大切です。タオルに体重を預けるくらいのイメージで、呼吸に合わせて骨盤が前後に動くのを感じてみましょう。骨盤底筋がじんわりと緩んでくる感覚があれば、しっかりほぐせているサインです。

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー

骨盤底筋はデリケートな筋肉のため、強く刺激する必要はありません。痛みや違和感を感じる場合はすぐに中止し、心地よい範囲で試してみましょう。

寝ながらできる!膣の引き上げトレーニング「膣呼吸」

骨盤底筋の感覚がつかみにくい妊娠中は、寝た姿勢で行う骨盤底筋トレーニングがおすすめです。仰向けの状態は、重力や余計な力の影響を受けにくく、骨盤底筋の「締まる・緩む」といった動きを、落ち着いて感じやすい姿勢とされています。

YUMICOREが大切にしている「膣呼吸」は、呼吸に合わせて内側からやさしく引き上げる感覚を育てる骨盤底筋トレーニングです。妊娠中でも身体に負担をかけにくく、骨盤底筋を安心して意識しやすい方法として推奨しています。

寝ながらできる!膣呼吸のやり方


1.仰向けになり膝を立てる

2.左右の親指を骨盤の前にある骨の内側に当てる

3.鼻から息を吸ってお腹をパンパンに膨らませる

4.息を吐きながら、ゆっくりと優しく膣を引き上げる

5.そのままの状態で3〜5秒間キープする

3〜5の動きを5〜10回程度繰り返す

動作中は「きゅっと締める」ことを意識する必要はありません。息を吐き切りながら、下からふわっと持ち上がるような感覚を目安にして、やさしく行いましょう。

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー

呼吸する際は、鼻から吸って鼻から吐くような、細く長い呼吸を意識しましょう。息を止めず、リラックスした状態で続けることで、骨盤底筋も無理なく働きやすくなります。

妊娠中でも無理なくできる!ヒップリフト

ヒップリフトは、お尻や体幹を使いながら、骨盤底筋を全身の動きの中で感じやすくする動きです。寝た姿勢で行えるため、妊娠中でも比較的取り入れやすく、骨盤底筋を「締める・支える」感覚を自然に育てることができます。

YUMICOREでは、ヒップリフトを「強く鍛える運動」としてではなく、呼吸・姿勢・骨盤底筋のつながりを感じるための動きとしておすすめしています。

ヒップリフトのやり方


1.仰向けになり、膝を立てる

2.足は腰幅に開いて、両腕は身体の横に置き、肩や首の力を抜く

3.鼻から息を吸いながら、お腹と肋骨が広がるのを感じる

4.息を吐きながら、お尻を床からゆっくり持ち上げる

5.骨盤を引き上げるイメージで、腰を反らしすぎないように注意する

6.お尻を持ち上げた状態で2〜3秒キープする

7.息を吸いながら、背骨を一つずつ下ろすようにゆっくり戻す

この動きを5〜10回程度、無理のない範囲で繰り返す

動作中は、お尻を高く上げることよりも、呼吸に合わせて骨盤底筋が自然に引き上がる感覚を大切にしましょう。

理学療法士
アドバイスーOne Point Adviceー

ヒップリフトをする際に、お腹を硬くしたり、息を止めたりする必要はありません。腰に違和感が出る場合や、張りを感じる日は無理をせず、回数を減らす・休むことも大切です。

こんなときに無理をするのはNG|妊娠中の注意点

妊娠中の骨盤底筋トレーニングは、正しく行えば心強いケアになりますが、体調や身体の状態によっては控えたほうがよい場面もあります。無理に続けることよりも、「今は休む」という判断を大切にしましょう。

次のような場合は、トレーニングを中止・休憩することをおすすめします。

妊娠中にトレーニングを休むべきケース


・お腹の張りや痛み、違和感を覚えるとき

・息を止めてしまう、または強く力んでしまう感覚があるとき

・腰・恥骨・股関節などに痛みや不安を感じるとき

・体調がすぐれない日や、疲れが強く残っているとき

・医師や助産師から安静の指示が出ている場合

妊娠中の骨盤底筋ケアで大切なのは、「毎日欠かさず続けること」ではありません。その日の体調や身体のサインに気づき、必要に応じて立ち止まることも、大切なケアのひとつです。

違和感があるときは決して無理をせず、安心できる状態で行えるタイミングを選びながら、心地よく続けていきましょう。

まとめ|妊娠中の骨盤底筋ケアは「鍛える」より「整える」ことが大切

妊娠中の骨盤底筋ケアを行う際は、力を入れて「鍛える」ことだけにフォーカスするのではなく、身体の状態に合わせてやさしく「整える」視点も持つようにしましょう。妊娠中の骨盤底筋は、働きが弱くなりやすい一方で、無意識に緊張して硬くなる場合もあり、その状態には大きな個人差があります。

だからこそ、呼吸や姿勢とつながった動きのなかで、「締める・緩める」といったバランスを感じながら、無理なく使いやすい状態を育てていくことが欠かせません。妊娠中に整えた骨盤底筋の感覚や身体の使い方は、出産時に必要な「緩む力」を支え、産後の回復を穏やかに支える一助にもなってくれます。

「毎日きちんとやらなければ」と頑張りすぎる必要はありません。体調や気分に合わせて、無理のない範囲で整えていくことが、妊娠中も産後も安心して心地よく過ごすための骨盤底筋ケアにつながっていきます。

「一人でやっていて合っているか不安」「今の身体の状態に合うケアを知りたい」と感じている方には、YUMICOREのオンラインレッスンがおすすめです。

YUMICOREでは、妊娠中や産後の身体の変化に寄り添いながら、呼吸・姿勢・骨盤底筋を無理なく整えるレッスンを提供しています。オンラインレッスンであれば、自宅にいながら、自分のペースで取り組めるので、体調に波がある時期でも続けやすいのが特徴です。

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著者: yumicorebody

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