【柔整師解説】筋膜リリースの効果とセルフでできる正しい方法とは?

筋肉のこわばりやコリを解きほぐすことのできる筋膜リリース。この筋膜リリースは正しい方法で行うことでより効果を発揮することができます。今回は筋膜リリースの効果と正しい方法について紹介していきます!

■筋膜と筋膜リリースって何?

筋膜と筋膜リリースとは

そもそも筋膜リリースとはどのようなことを意味するのでしょうか?ここでは筋膜リリースの「筋膜」の役割と筋膜リリースとは何かを詳しく解説していきます!

・筋膜とは筋肉を包む薄い膜のこと!

細い筋繊維の束からなる筋肉は、筋肉を包む薄い膜である「筋膜」に覆われています。また筋膜は筋肉だけでなく、内臓一つひとつを覆っており、第二の骨格とも言われているぐらい重要な膜なのです。筋膜の主な役割を見ていきましょう。

1.筋肉を保護し、筋収縮時の滑りを助ける。

2.血管や神経、リンパ管を支えて通過させる。

3.筋肉や臓器などの各組織の間に仕切りをつけると同時に筋膜で結びつける、また身体の姿勢を保つ。

4.組織同士が擦れ合う摩擦から保護する。

5.筋繊維の動きを助け支える、力の伝達を行う。

このように身体の動きに合わせて伸びたり縮んだり形を変えて動きをサポートしてくれる筋膜は、私たちの身体でとても重要な役割を果たしているのです。

・筋膜リリースとは硬くなった筋膜を正常な状態に戻すこと

筋肉をスムーズに動かすためには、筋膜の滑りが重要です。硬くなって柔軟性を失った筋膜の癒着を解きほぐし、正常な状態に戻すことを「筋膜リリース」と言います。身体全身に張り巡らされている筋膜は長時間同じ姿勢でのデスクワークや、筋肉の柔軟性の低下により筋膜同士が癒着してしまい硬くなってしまいます。癒着が起こることで筋肉自体の動きが制限されたり血行不良が起こり、痛みを誘発する原因となるのです。筋肉をスムーズに動かすためには、この筋膜を常に柔らかくしておく必要があるのです。

 

■筋膜リリースの効果

筋膜リリースの効果

筋膜の癒着を取り除く筋膜リリースを行うとどのような効果が得られるのでしょうか?主な効果と身体の変化について解説していきます。

・筋膜が緩み正常な状態に戻ることでコリや痛みが解消する

筋膜が癒着してしまうと筋肉に張り付き、筋肉の動きを抑制してしまいます。この状態だと血流が滞ってしまい、筋肉のこりや痛みを誘発してしまう原因となるのです。筋膜リリースで筋膜の癒着を取り除き筋膜の滑りを改善することで筋肉が正常に機能できるようになり、このコリや痛みを改善することができます。

・身体のバランスが整うことで姿勢改善!

筋膜は第二の骨格と呼ばれているように、全身に張り巡らされています。このことから筋膜が硬くなると筋肉の動きが制限され、骨格自体にもゆがみが生じてしまいます。筋膜の癒着が長時間続くと正常な状態に戻りづらくなるため、日常的に筋膜のケアをしておくことで身体のバランスが整い姿勢不良を改善することができるのです。

・筋肉の可動性を高める

 筋膜リリースで筋膜の癒着を取り除くことで、筋肉や関節の可動性を高めることができます。身体が硬くストレッチや運動が苦手という方は、まずは筋膜リリースから取り入れてみましょう!YumiCoreBodyのレッスンでもストレッチ前に筋膜リリースで筋膜をほぐすことから始めています。運動前に身体を動かしやすくするためにも、運動後の筋肉のほぐしにも筋膜リリースがおすすめです!

・ダイエット効果あり!筋膜リリースで痩せやすい身体を作れる

 筋膜リリースを行うことで骨格のゆがみが改善され、内臓が正常に働くようになります。内臓の働きが良くなることで代謝が上がり、痩せやすい身体をつくることができるのです。なかなかダイエット効果が得られない方は筋膜リリースで代謝を上げることで、痩せやすい身体を作ることができるでしょう!

 

■間違った筋膜リリースは危険!筋膜リリースの正しい方法

筋膜リリースの正しい方法

筋膜リリースは間違ったやり方をしてしまうと効果が得られない場合があります。正しい方法を身につけて正しい効果を実感しましょう!

・強い力での筋膜リリースは逆効果!適切な力加減で行おう

筋膜を剥がそうと強い力で行うことは、逆に筋肉や組織の収縮につながることがあるため逆効果です。初めて筋膜リリースをする方や筋膜リリースを行う場所によって強い痛みを感じる方は、強度に注意して適切な力加減で行うようにしてください。ゆっくりと適切な力で行うことで筋膜リリースの効果を高めていきましょう。

・症状悪化の可能性あり!筋膜リリースのやりすぎはNG!

筋膜はこまめに解きほぐすことが大切ですが、やりすぎてしまうと返って症状を悪化させてしまう可能性があります。筋膜リリースを行なっていて少しでも違和感や痛みを感じたら炎症が起きてしまっている可能性があるため注意しましょう。自分にあった適切な頻度を見つけて継続して続けていくことが大切です。

 

■身体の悩みを解消しよう!症状別筋膜リリースのやり方

筋膜リリースのやり方

筋膜リリースは足のむくみ改善や腰痛緩和など、様々な症状を改善することができます。ここでは症状を緩和するための効果的な筋膜リリースの方法ご紹介いたします。

・足の血流を促しむくみ改善!脚やせ効果が期待できる筋膜リリース

脚やせ効果が期待できる筋膜リリース

膝の真裏にボールをセットして、つま先立てて少しお尻をプリッとさせます。

脚やせ効果が期待できる筋膜リリース

息を吸って、吐きながらお尻を後ろに引いてボールに体重を乗せます。それを10回繰り返して、10回目でお尻下ろしたまま左右にお尻を振ってゆらゆら揺れます。

脚やせ効果が期待できる筋膜リリース

◎目安回数
10回

◎ポイント
痛すぎない程度の圧で、ボールが外側に飛び出さないように行う。

 

■セルフ筋膜リリースにおすすめのアイテム3選!

筋膜リリースにおすすめのアイテム

自分で筋膜リリースを行うときは、グッズを使うことでより簡単にセルフケアをすることができます。ここでは自分で筋膜リリースを行う時におすすめのアイテムを3つご紹介します!

・これ一本で身体全身ほぐせる!フォームローラー

 フォームローラーとは凹凸のある筒状のトレーニング器具です。フォームローラーの上に乗るだけで表面の凹凸によって全身の筋膜を適切に筋膜をほぐすことができます。

YumiCoreBodyでは代表のYumicoが開発したHoggsyRoller(ホグッシーローラー)を発売中です!YumiCoreBodyのローラーは、筋膜リリースボールHoggsyがうまるみぞがついているので、さらに深く筋膜リリースしたいときにも便利です。ほぐすことで筋肉が柔らかくなり可動域が広がり、よりトレーニング効果を高めることができます!

肩こりや腰痛緩和、姿勢不良の改善、疲労感の軽減など様々な効果が期待できる筋膜リリースをセルフで行う時に、フォームローラーは自宅に一つは持っておきたいアイテムです!

・ピンポイントでほぐすなら筋膜リリースボール

よりピンポイントに固まった筋膜をほぐす時は、筋膜リリースボールがおすすめです!筋膜リリースボールには様々な大きさや硬さがあるため、用途にあった物を選ぶと良いでしょう。ボールなのでローラよりもサイズ感も小さく持ち運びに便利なことから出先に持ち歩いたりちょっとした隙間時間に筋膜リリースを行い方にもおすすめです!

YumiCoreBodyでも代表のYumicoが時間をかけて開発した筋膜リリースボールHoggsy(ホグッシー)が絶賛発売中です!こだわりぬいた絶妙な硬さと絶妙な大きさ、また筋に入り込むように少しだけ変形するように作られているのがポイントで、様々な部位に使用することが可能です。興味のある方はHoggsyRoller(ホグッシーローラー)と一緒にチェックしてみてください!

・自宅にあるタオルで簡単タオルボールを作ろう

今すぐ筋膜リリースをやってみたいけどフォームローラーなんて持ってない!なんて方は自宅にあるタオルで応用が可能です。

【用意するもの】

・厚手のバスタオル

・雑誌(A4サイズ)

・紐

【タオルボールの作り方】

1.広げたバスタオルの端の真ん中に雑誌を置く。

2.バスタオルの両端を畳んで雑誌を包む。

3.端からバスタオルを雑誌ごと丸める。隙間ができないようになるべくきつく巻き、紐で縛る。

このタオルボールは誰でも簡単に自宅にあるものだけで作ることができます。フォームローラーや筋膜リリースボールを持っていない、すぐに用意することが難しい方は是非一度タオルボールを作って筋膜リリースを行なってみてください!

 

■まとめ

筋膜リリースで筋膜を常に柔らかい状態に保つことで関節の可動性を高めることはもちろんのこと、コリや痛み、姿勢不良を改善し痩せやすい身体を作ることができます。正しい方法で硬くなった筋膜を解きほぐし、身体のバランスを整えていきましょう!

toro meccanico

YumiCoreBodyオンラインレッスンでは、身体の症状に合わせた筋膜リリースの方法を細かく解説しています。実際のYumiCoreBodyのレッスンでもストレッチ前のほぐしとして可動域を広げるために筋膜リリースを行なっており、レッスンで行なっている内容を自宅で簡単に行うことができます。好きな時に好きなだけ動画を見ることができ、おうちにいながら本格的なレッスンを受けることが可能です。これからトレーニングを始めてみようと思っている方や自分でやっているトレーニング方法に不安のある方も安心して受講していただけます。興味のある方はぜひチェックしてみてください!

YumiCoreBodyオンラインレッスン」はこちらから!

 

投稿者プロフィール

村上ちか
Yumi Core Body編集部

大学で柔道整復師・介護を学ぶ。現在は医療介護施設にて機能訓練指導員として日常生活動作訓練、体力の維持向上のためのリハビリ業務に従事。柔道整復師。社会福祉主事任用資格。ホームヘルパー2級。