しんどい背中のこりはストレッチで改善!理学療法士が解説するユミコア式トレーニング法とは?

背中のこりは腰や首、肩と同様にしんどいと感じる人も多いのではないでしょうか。なかなか取れないひどい背中のこりの原因や主な症状、ユミコアがオススメする改善法について解説しましょう!

■背中のこりの主な原因は?

背中のこりの原因

背中のこりにはいくつかの原因があります。その原因について詳しく解説しましょう。

・背中のこりの原因は姿勢不良!

背中のこりの原因の一つは、ストレートネックや猫背などの姿勢不良です。通常ですと首の脊椎はカーブがありますが、ストレートネックでは脊椎が真っ直ぐに並んでしまっています。そのため首周囲を動かす時にスムーズに動かないなどの制限が生じます。猫背の場合は、通常であれば胸の部分の背骨は真っ直ぐに近い形状をしているにもかかわらず、丸みを帯びた脊椎となってしまうために通常の脊椎の動きが制限されます。関節の動きが制限されると、筋肉の伸び縮みにも影響が出るため、筋肉を十分に働かせることができなくなります。

筋肉内には血管が走っており、筋肉が伸びたり縮んだりすることにより、血管の中の血液が心臓に送り出されます。つまり筋肉はポンプの役割をしているのです。筋肉のポンプがうまく働かないと血流不良となり、筋肉が硬くなる筋硬結(きんこうけつ)と呼ばれる筋肉のこりを引き起こすきっかけとなります。つまり背中のこりは背中の筋肉の筋硬結で、筋肉がギュッと縮こまって柔軟性、血流が失われ硬くなっている状態なのです。

背中のこりは肩甲骨の硬さも原因

背中のこりの原因は肩甲骨の周囲の硬さも関係しています。肩甲骨は背中側にある三角形の骨で、肋骨の上を滑るような動きと、鳥の羽のように肩甲骨の背骨側が浮くような動きがあります。他にも肩甲骨は、首や肩の動きに合わせて肋骨の上を上下に滑るような動きをしたり、スピンするような動きをしたりします。肩甲骨単独で日常生活に役立つ動きはしませんが、周囲の関節と連動して動くため、その柔らかさを保つことは重要です。

また肩甲骨周囲の筋肉、各背骨の間を繋いでいる多裂筋(たれつきん)や棘筋(きょくきん)と呼ばれる筋肉などは皮膚から深い場所にあり、自分自身で触ることが難しいため、こまめにケアしていくことが大切です!

背中のこりの原因が内臓の不調による場合も

背中のこりは、時に内臓の不調や病気のサインであることもあります。内臓の不調や病気による痛みはその臓器の直接の痛みだけではなく、別の場所におこる関連痛、またはその臓器の周囲に起こる放散痛により、背中のこりとして感じることもあります。

例えば、胃や肝臓などの不調によりその臓器周囲である背中の部分にこりが生じたり、他にも、心筋梗塞や狭心症、大動脈、肺などの臓器に何らかの病気がある場合にも、背中のこりとして症状が現れる場合があるのです。

ストレッチやマッサージをしても全く改善しない場合、または長く続く場合、いつもと体調が違うなと感じたら、無理をせずにかかりつけ医に相談することも大切です。

自律神経の乱れも背中のこりが原因!

自律神経失調症などの自律神経の乱れによっても背中のこりが起こることがあります。自律神経は呼吸の回数を増やしたり、脈拍を増やしたり減らしたりといった身体の臓器など自分でコントロールできない部分に働きます。

自律神経の乱れは不規則な生活、うつ、ストレスなどによって引き起こされることが多く、現代社会病とも考えられているものの一つです。自律神経失調症により、だるさ、不眠、疲れが取れない、頭痛や背部の痛み、めまいや立ちくらみなど、その症状はさまざまですが、背中のこりも時にこの自律神経失調症が原因で起こることもあります。

 

■背中のこりによる症状とは?

背中のこりの症状

ここで、背中のこりが引き起こすさまざまな症状について解説していきましょう!

・背中のこりは首こりや腰痛、肩こりなどの原因にも!

背中は首や腰、肩に隣接していて、背骨や肋骨を介してつながっているので、背中のこりだけではなく、首のこり、肩こり、腰痛にも影響を及ぼします。

背中のこりにより重さや不快感を感じると背骨の動きが制限されるため、首、肩を動かす際に生じる背骨の動きも制限されてしまいます。そのため首、肩にも同様に運動制限、血流不良、筋肉のこりを引き起こすのです!

例を挙げると腰は背中の真下の部位であるため、背骨の可動性が悪くなると痛みを伴ったり、腰の筋肉のこりを引き起こします。また、背中のこりや可動性の低下によって背中を十分に伸ばすことができず、普段の生活の中で腰に負担がかかることもあります。


・血行不良が背中のこりを引き起こす。その症状とは?

先ほど背中のこりは、可動性の低下、筋肉の働きの低下、筋肉の中の血液の流れが滞る原因にもなることをお話ししました。

血液の流れが滞ると、筋肉が硬くなる筋硬結だけでなく、老廃物の蓄積や血行不良により冷え性の原因にもなります。また老廃物の蓄積は肌荒れの原因などにもなるため、日頃から血液の流れを良くしておくことで、これらの症状の改善が期待できるでしょう!

 

■脱コリコリ背中!背中のコリに効くユミコア式ストレッチ法、トレーニングをご紹介!

背中ストレッチ、トレーニング法

ここでユミコアがオススメする背中のこりを改善するためのストレッチやトレーニング方法についてご紹介していきましょう!

・背中のこりはまず脇の下のほぐしから!

【やり方】

ローラーを使った脇の下のほぐし

横向きになり、ローラーを胸の下におく(ローラーのトップが乳首のラインが目安)

下の手は頭の方に上に伸ばし、頭を床から持ち上げ上の手は後頭部に回し、頭を支えておく。

足は椅子に座るように股関節、膝を90度に折っておく。

小さく上下に動き肩甲骨の横をほぐしたら、痛いと感じる所で止まり、腕を頭の上の方に思い切り伸ばし肩甲骨を上に持ち上げる、手の力を抜いて脱力、を繰り返し行う。徐々にローラーの場所を脇の方へ移動し同様の動作を行う。

◎ポイント

・腕を持ち上げる際に腕だけの動作にならないようにする

・ローラーを胸より下に下げ過ぎると肋骨に当たり折れやすいので注意(ローラーを下に下げない)

・背中のこりがひどいあなたに簡単寝ながらストレッチ!

背中のこり改善に最適な自宅で寝ながら行えるユミコア流の簡単ストレッチをご紹介しましょう。

【ローラーを使って肩甲骨をストレッチ】

1.まずはローラーを体に対して横に置き、その上にブラジャーのホック部分が乗るように寝転がります。この時両膝は曲げて足の裏がお尻から少し離れたところに付くようにしましょう。

2.頭の後ろで両腕を組んで、頭を下ろし、両肘を開くように広げます。この時、お尻を持ち上げ、頭、背中、お尻が一直線になるようにします。

3.次に鼻からゆっくり息を吸いながら、お尻を床に近づけ、背中を刺激します。こうすることによって、肩甲骨を動かして背中のコリコリを和らげ、姿勢も良くなります。

4.今度は胸の乳首あたりが、ローラーに乗るようにして同じように肩甲骨、背中を刺激しストレッチします。これを5回ずつ繰り返しましょう。

隙間時間で背中のこりを解消!ながらトレーニング法

背中のこりでお困りの方にはユミコアがオススメするトレーニングも効果的です。背中のこりを解消するには腕や背中のトレーニングをする際に以下の2つのポイントに気をつけて行いましょう!

◎ポイント

1.鎖骨から乳首のラインまでの胸のダイヤモンドを意識して開くこと。

2.巻き肩にならないように腕が外向きになるように行うこと。

【座ったまま可能!ローラーを使ったストレッチ】

1.まずは座っているお尻の後ろにローラーを横に置き、ローラーの横を指を外側にして持ち、足を軽く曲げて座ります。

2.上に書いた2点のポイントを意識して、肩甲骨を寄せるようにしながら、肘を伸ばしてお尻を上げ、次にお尻を下ろす運動を行います。

腕や肩に痛みのある場合には、すぐに運動を中止するようにしましょう。

【テレビを見ながらでもOK!縦伸びトレーニング】

1.まずは床やマットの上に膝立ちになりましょう。

2.ゴムバンドを両手に通して、先ほど説明したポイントに注意して息を膣から優しく吸い上げるように、背筋を伸ばし身体の前からゆっくりと肩を上げていきます。腕を下ろす時には口からゆっくりと息を吐きましょう。

テレビを見ながらのトレーニングでも、自分時間に音楽を聴きながらでも行うことが可能なトレーニングです!

 

■背中のこりのストレッチ、トレーニングに有効な具体的なグッズの紹介!

背中のこりのグッズ

では背中のこりを改善するのに、有効なグッズをご紹介しましょう!

・背中のこりをほぐすにはホグッシーがおすすめ!(ホグッシーの紹介)

筋肉のこりを効果的にほぐすには、筋膜リリースボール「Hoggsy(ホグッシー)」が有効です。ユミコアのレッスンでは定番であり、さまざまな部位のほぐしに使用することができます。

 今回ですと背中のこりの原因である肩甲骨周囲の筋肉は、背骨周辺、つまり背中の真ん中にあり手が届きにくい場所にあります。しかし「Hoggsy(ホグッシー)」をご自身の体と床の間に入れて転がすことで、効果的に筋肉をほぐすことができるのです!

Hoggsy(ホグッシー)はボールの部位により硬さが異なるために、軽く体重を乗せて動かすと、筋肉への刺激に強弱が生じ、まるで筋肉をマッサージしているかのように感じます。またコンパクトで場所を取らず、自宅でのマッサージに最適な大きさです。気になる方はぜひチェックしてみてください!

・ホグッシーローラーで背中のこりをストレッチ!

YumiCoreBodyが筋肉ほぐしにオススメするアイテムにはもう一つ、大きな筋肉をほぐすのに有用な「HoggsyRoller(ホグッシーローラー)」があります。面積の広い背中の筋肉などは、ローラーを使うことで効果的に筋肉をほぐすことができます。またホグッシーローラーの表面にはホグッシーをはめ込む部分があり、ホグッシーと同時に使うとで手の届かない背中の筋肉をピンポイントでほぐすことが可能です。ホグッシーと一緒に筋膜のほぐしに欠かせない「HoggsyRoller(ホグッシーローラー)」もぜひ使用してみてください!

ユミコアスリーバンドで背中のこり改善トレーニング

背中のこりを改善するには、両腕や背中のトレーニングも欠かせません。そんな時におすすめなのが、「YumiCore Three Band(ユミコアスリーバンド)」です!ユミコアスリーバンドは、筒状の筋力トレーニング用ゴムバンドで、Light、Medium、Heavyの3種類がセットになっています。筒状の形状ですので、両手に通して引っ張る腕や背中の引き締めトレーニングもご自宅で簡単に行えます。

3種類の強度の異なるバンドはご自分に合った強度のトレーニングを選択でき、トレーニング初心者の方からもっと負荷をかけてトレーニングを行い方まで幅広く使用していただくことができます。また持ち運びや収納に場所を取らないため自宅でのトレーニングに欠かせないグッズです!

 

■まとめ

背中のこりは、肩こりや首こりと同じように現代人の大きな悩みの一つです!背中のこりは肩甲骨や肩の動きと大いに関連があり、姿勢不良や血行不良が原因となったり、時には内臓や自律神経の不調が隠れていることもあります。背中のこりを解消したいと思っている方は、ユミコアの背中のこり解消法トレーニングを始めてみませんか?

YumiCoreBodyオンラインレッスンでは、背中のこりの原因や症状、背中だけではなく肩甲骨や肩など原因の根本からアプローチするエクササイズの動画を配信しています。ご自分の好きな時間に合わせて、自宅など、ご自分の好きな場所でトレーニングすることができ、背中のこりを解消するエキスパートである講師のレッスンを受けることができます。YumiCoreBody11月のオンラインレッスン「脱カチコチ上半身!しまった背中二の腕をGET!15×4」を公開中ですので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

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