仙骨の痛みや原因不明の腰痛、神経痛で悩んでいませんか?仙骨痛や腰痛は病院を受診しても長引くことが多く、押すと痛い仙骨には、病院の治療やマッサージでも効果が得られにくい場合もあります。そこで今回は骨盤を締めて仙骨の痛みを治すユミコア式メソッドをご紹介します!
■仙骨とは?
仙骨と聞いてもすぐにどこの場所にある骨なのかわかる方は少ないのではないでしょうか?ここでは仙骨の場所と仙骨の働きについて詳しく解説していきましょう!
・仙骨は骨盤を構成している骨の一つ
仙骨とは、脊柱の一番下にある大きな逆三角形の形をした骨で、左右の腸骨、恥骨、坐骨、尾骨とともに骨盤を構成している骨の一つです。背骨一つひとつを椎骨(ついこつ)と言いますが、仙骨は他の椎骨と比べると大きいのが特徴です。これは仙骨が上半身と背骨を繋ぐ役割を担っているためです。この仙骨があるおかげで、私たちは安定して立ったり座ったりすることができるのです!
・仙骨の働き
仙骨の働きは大きく分けて3つあります。
1.臓器を守る働き
骨盤を構成する骨の一部として、骨盤内の重要な臓器や生殖器を守る働きがあります。大腸や泌尿器、腎臓、膀胱、尿管、女性だと子宮、卵巣などの内臓を保護しています。しかし骨盤がゆがんでしまうと内臓を支えることができなくなり、内臓下垂の原因となってしまいます。
2.上半身を支える
骨盤の中心にある仙骨は、上半身と下半身を繋ぐ重要な役割を果たしています。上半身を支えている土台とも言える仙骨がゆがんでしまうと上半身のゆがみも引き起こし、肩こりや腰痛の原因となってしまいます。
3.歩行をサポートする
仙骨を含む骨盤は、歩行時に足から伝わる衝撃を吸収する役割があります。下半身が動く時に衝撃を吸収することで、上半身に余分な負荷をかけずに歩行することができます。
これらの役割を担う仙骨がゆがんでしまうと身体に様々な症状を引き起こしてしまうため、日頃から足を組まない、正しい姿勢で立つなどの骨盤を意識した生活をすることが大切です!
■仙骨周囲の痛みの原因と症状
仙骨周囲の痛みは、仙骨そのものの痛みを感じる場合と臀部痛、腰痛として現れる場合があります。ここでは仙骨周囲の痛みの原因と症状について見ていきましょう!
・痛みの原因は「仙腸関節のゆがみ」
仙骨は上半身の負荷を下半身に伝え、体重の負荷を全体に分散させる役割があります。外傷などでこの負荷が強すぎたり、足を組む癖などで片方だけに負荷がかかりすぎてしまうと、仙骨と腸骨をつなぐ靭帯が緩んだり硬くなることがあります。この靭帯の緩みや硬さが原因で仙腸関節がゆがみ、骨盤のバランスが左右非対象となることで仙骨の痛みに繋がってしまうのです。
また女性は出産時に仙腸関節の周りにある靭帯が緩むことで産道を広げます。そのため出産後に適切なケアを行わないとこの靭帯が緩んだままとなってしまい、仙腸関節の痛みを引き起こす原因となるため注意が必要です!
・腰痛や神経痛
仙骨部の痛みは、腰痛や神経痛を伴うことがあります。仙骨部に痛みのある腰痛は、片側だけに症状が出ることが多いのが特徴です。次の症状がある方は仙腸関節がゆがんでいる可能性があるためチェックしてみましょう!
✔️仰向けで寝ることが難しい
✔️椅子に座ることがつらい
✔️痛い方を下にして寝ることができない
✔️痛い方をお尻を浮かせて座っている
✔️動き始めるときに痛みを感じる
腰痛や辛い神経痛などの症状が悪化する前に痛みの原因を突き止め、適切な対処をしていきましょう!
・お尻の位置が下がる
仙腸関節のゆがみによって骨盤全体のゆがみが生じ、骨盤底筋の筋力低下や靭帯の緩みによりお尻の位置が下がってしまいます。普段何気なく足を組んでいる、どちらかの足に重心を置いて立っている、いつも同じ方の肩にカバンをかけているなど骨盤のゆがみに繋がるような姿勢を取り続けていると、仙骨部の痛みだけではなくヒップラインの崩れを引き起こします。そのため日頃から正しい姿勢を意識することがヒップラインの崩れを防ぐことに繋がっていきます!
・内臓が下垂してぽっこりお腹に!
仙腸関節がゆがむことで骨盤底筋がうまく使われず、骨盤腔内の内臓を支えることができなくなります。これにより内臓が本来の位置より下垂して下腹部が出てしまうぽっこりお腹の原因となってしまいます。ダイエットをいくら頑張ってもなかなかぽっこりお腹が改善しない、という方は仙腸関節のゆがみによる内臓下垂が原因の場合があるので、今一度普段の姿勢や骨盤の位置を確認してみてください。
■仙骨の痛みを改善する治療法
仙骨の痛みの原因がわかったら、その原因に合わせた治療を行っていきましょう。ただ、治療をしてもなかなか効果が現れない場合もあるので、その時はどのように対処すれば良いでしょうか?ここでは仙骨の痛みを改善する治療法をご紹介いたします!
・まずは病院を受診しよう
仙骨の痛みが長引いている方は、一度病院を受診してどのような治療法が適切なのか相談しましょう。保存療法として鎮痛剤や湿布薬の処方、リハビリでの温熱療法、骨盤用のゴムベルト装着などがあります。
痛みが強く日常生活が困難な方には、仙骨ブロック注射を行う場合もあります。これは仙腸関節障害や仙腸関節炎の炎症を除去するためと、痛みを軽減することが目的です。炎症が長期にわたっていると神経そのものが炎症を起こしている場合もあり、医師の判断で適応されることがあります。効果には個人差があり、「ブロック注射をしても全く効果を実感できない」という方もいれば、「2週間ほどは日常生活時に痛みを感じない」という方もいます。
さらに痛みが強く、ブロック注射が効かない方には手術療法も検討されます。仙腸関節障害は、仙骨と腸骨を支える靭帯や筋が緩んで痛みが生じるので、関節自体を動かないようにボルトで固定していく手術法です。仙腸関節はボルトで固定されても日常生活での歩行などで支障が出ることは少ないといわれています。
このように自分の痛みに合わせて主治医と相談の上適切な治療をしていくことで、仙骨の痛みの悪化を防ぐことができるでしょう!
・仙腸関節のゆがみを整える!ユニコア式ストレッチ法
うつ伏せになり、脚を揃えて膝を曲げる。出来るだけ骨盤の前に出てる骨を床に刺し、息を吸って吐きながら両脚を右に倒す。
息を吸って脚をセンターに戻し、吐きながら左に倒す。
◎目安回数
左右交互に20回1〜2セット
◎ポイント
骨盤の骨が床から離れない程度に膝を倒すよう注意する。
■仙骨の痛みを和らげるおすすめのグッズ
仙骨痛があると、薬やストレッチだけではなく、普段の生活で出来る工夫をしたいですよね!ここでは仙骨の痛みを和らげる具体的なグッズについてご紹介していきます。
・骨盤ベルトやコルセットで腰を支えよう
仙腸の痛みは、仙骨と腸骨をつなぐ靭帯の緩みや筋力低下などが原因で起こります。この緩んだ靭帯や筋力低下を補助してくれるのが、骨盤ベルトやコルセットです!骨盤ベルトで骨盤を包むことで腹圧が高まり、人工的に作り出した腹圧がしっかりと骨盤を支えてくれます。
ただ、日常生活で座ったり立ったりする動作が多い方はどうしてもベルトがずれやすくなります。そういう時は、ゴム製の滑りにくいベルトがおすすめです!また座る時間が長い方は、仙骨部にパットが付いているものを選ぶとよいでしょう。ベルト全体が細いもの、メッシュタイプなど種類は豊富ですので、試してみて自分に合うものを見つけましょう!
・腰痛対策におすすめ!仙骨サポートクッション
長時間のデスクワークは、腰痛や仙骨部の痛みがある方には辛いものです。そういう時は座った状態での臀部の体圧を分散する目的でクッションを利用しましょう。
腰痛がつらくて困っている方は、臀部全体の減圧ができるタイプの面積が広めのクッションを、仙骨の痛みが気になる方は仙骨を浮かせ仙骨が直接クッションにつかないタイプがおすすめです。どのタイプにしてもクッションの素材は柔らかく、できれば仙骨を立てて座れるような形が良いでしょう。
■まとめ
仙骨周囲の痛みの原因は仙腸関節のゆがみの可能性があります。まずは病院で診察を受け、医師の許可があれば積極的に運動を行い、仙骨周囲の筋肉を鍛え、ストレッチも行っていきましょう。骨盤のゆがみを整えてトレーニングしていくことで、なかなか治りにくい慢性的な仙骨の痛みを改善していくことができるでしょう!
YumiCoreBodyオンラインレッスンでは、おうちで好きなときに好きなだけ、仙腸関節を支える筋肉のほぐし方、骨盤を締めるトレーニングのレッスンを自宅で簡単に行うことが可能です!おうちにいながら本格的なレッスンを受けることができるので、長く続く仙骨の痛みのある方やこれからトレーニングを始めてみようと思っている方、自分でやっているトレーニング方法に不安のある方も安心して受講していただけます。興味のある方は無料動画レッスンからぜひチェックしてみてください!また、仙腸関節のトレーニング法についてはオンラインレッスン2021年5月「骨盤を締めて生活できるようになろう!」で紹介しているので、こちらも合わせてご覧ください!
投稿者プロフィール
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Yumi Core Body編集部
大学で柔道整復師・介護を学ぶ。現在は医療介護施設にて機能訓練指導員として日常生活動作訓練、体力の維持向上のためのリハビリ業務に従事。柔道整復師。社会福祉主事任用資格。ホームヘルパー2級。