肋骨を締めるとウエストが細くなり、姿勢が改善するだけでなく、呼吸の質の向上、便秘が改善するなど、健康面にもメリットがあります。正しい肋骨締めの方法をビフォーアフターの写真とともにご紹介し、コルセットのメリット・デメリットについても解説します。
■肋骨締めはどれくらいで効果が出る?
肋骨締めのエクササイズはどれくらいの期間で効果が出るのか、また肋骨締めの効果を高めるほぐしについても解説します。
・2〜3ヶ月継続して肋骨の形状が記憶される
肋骨は、手足の関節を曲げ伸ばしするのと異なり、息を吸った時に開き、吐くときに締まるというように呼吸とともに無意識に動いている部位です。猫背などの不良姿勢でいると、常に胸が下向きになって肋骨が開きにくくなり、呼吸も浅くなってしまいます。呼吸が浅くなると、息が吐き切れていないので、肋骨がしっかり締まらない上に、肋骨がさらにガチガチになって動かしにくくなるという悪循環に陥ってしまうでしょう。
正しく肋骨締めをする大前提として、正しい呼吸をすることが必要で、最低でも2~3か月エクササイズを継続することが大切です。エクササイズ中はもちろん、普段から正しい呼吸を意識して早く無意識でも正しい呼吸ができるようにこつこつ続けましょう。
・肋骨周辺をほぐしでより効果的に!
肋骨を締めるためには、まず肋骨を広げたり締めたりと自由に動かせるようになる必要があります。そのためには、呼吸筋などのエクササイズが必要ですが、肋骨周辺をほぐして柔らかくしてから行うことで、筋肉がより使いやすくなり、エクササイズの効果が高まります。
■コルセットで肋骨は締まる?肋骨締めコルセットのメリットとデメリット
肋骨を締めてくびれができる!ということを謳ったコルセットには様々な商品があります。コルセットを上手に使うために、コルセットのメリットとデメリットについてご説明します。
・メリットその1:ウエストが細く見える
左右12本ずつの肋骨は、それぞれの間が筋肉でつながっており柔軟性があるため、コルセットで締めるとそれだけで多少肋骨が締められます。装着しているだけで、一時的にウエストが細く見えます。
・メリットその2:姿勢を維持しやすくなる
コルセットは、腰や肋骨部を始め、体の胴体部分を支える筋肉を補助する役割もしてくれます。そのため、装着している間は、よい姿勢を保ちやすくなります。
・デメリットその1:呼吸が浅くなる
コルセットを装着すると、肋骨を外側から締めるので、息を吸った時に肋骨が拡がりにくくなってしまいます。自然に呼吸していると普段よりも呼吸が浅くなってしまうことがあります。
・デメリットその2:姿勢筋が弱くなる
コルセットは、姿勢を保持する筋肉を助ける役割をしてくれるため、楽によい姿勢を保つことができます。しかし、その分、自分の姿勢筋を使わなくなってしまうので、装着することが長期間習慣化すると自分自身の姿勢筋が弱くなってしまう恐れがあります。
・【結論】コルセットは持続的に肋骨を締めることはできない
コルセットには、ウエストを細く見せる効果や、よい姿勢を保ちやすいという効果がありますが、呼吸が浅くなったり、長期間の着用によって自分の姿勢筋が弱くなってしまったりと、デメリットもあります。また、自分の筋肉を使って肋骨をうまく動かし、締めた状態を維持できるようにならないと、コルセットを外したときに元に戻ってしまうため、根本的な解決策にはなりません。そのことを理解し、今回ご紹介するエクササイズを行って根本解決を目指しながら、補助的なツールとして使用することをおすすめします!
肋骨締めエクササイズを行うと、自然とウエストが引き締まり、持続的に肋骨を締めることが可能です。コルセットによる一時的な効果ではなく、根本からくびれを作りたいという方は、ぜひユミコア流肋骨締めにチャレンジしてみてください!
■ユミコア流!肋骨締めのやり方
肋骨周りの筋肉をほぐしてから肋骨を締めるユミコア式の肋骨締めエクササイズの方法を解説します!
・まずは脇腹のストレッチから!
肋骨を自由に動かせるようにするためには、周りの筋肉を柔らかくする必要があります。脇腹のストレッチから始めましょう!
1.ローラーを左斜め前に縦に置き、左手は床、右手はローラーの上にチョップの形で乗せます。
2.右手と背中を遠ざけるように右の背中を丸め、右の背中を膨らませるように呼吸を入れます。
3.息を吐きながら、右手と背中を遠くに放すように背中を伸ばしていきます。
4.緩めた時に背中を膨らませるように呼吸します。
◎目安回数「3.」の動きを左右3~5回繰り返しましょう。
・お腹のほぐし
みぞおちから恥骨にかけて縦方向に走行している腹直筋(ふくちょくきん)は、腹筋群の中でも硬くなりやすいのでYumiCoreBodyオリジナルアイテム「Hogssy(ホグッシー)」を使ってしっかりほぐしておきます。Hogssy(ホグッシー)は、直径7㎝のボールで、青い部分は少し硬めに、白い部分は少し柔らかめに作られており、ボールが変形して身体の深部まで入り込むことで、より高い筋膜リリースの効果が期待できます。
- 肋骨の下で中央より左右どちらかに少しずらした部分にHogssy(ホグッシー)をあてて、うつ伏せになります。
2.両手の上におでこを乗せてしっかり脱力し、ゆっくり呼吸します。呼吸とともにボールがお腹の中に沈みこんだら、両足のつま先を床に立て、軽く左右に体を動かしてお腹をほぐします。
3.最初の場所がほぐせたら、ボール一個分お腹の下側にあたるようにほふく前進で移動し、また同じようにほぐします。これを恥骨のすぐ上あたりまで繰り返します。
4.ボールの位置を左右反対に替え、反対側の腹直筋も同じようにほぐします。
・肋骨を緩めて動かしやすく!胸開きストレッチ
1.うつ伏せになって左手を肩の真横に出して90度に曲げます。右手は床につきます。
2.膝を曲げて左右の踵をつけておきます。
3.右手で床を押して身体を返すように胸の前を30秒伸ばします。
4.反対も同様に行います。
・肋骨が締まる正しい呼吸をマスター!
肋骨は呼吸に伴って動くので、肋骨締めをマスターするためには正しい呼吸の練習が必要です!
【まずは肋骨を動かす胸式呼吸】
肋骨締めをマスターするためには、肋骨を含む胸郭を呼吸とともに自由に動かせる柔軟性を得ることから始めましょう!
1.仰向けになり、膝を立てます。
2.鼻から大きく息を吸いながら、肋骨を大きく開くことを意識します。
3.口から息を吐きながら、開いた肋骨を締めていきます。最後まで息を吐き切りましょう。
4.「2.」、「3.」を繰り返し行います。
◎目安回数
繰り返し10回1〜2セット
【仕上げは肋骨を締めたまま腹式呼吸】
胸式呼吸が大きくできるようになったら、肋骨を締めた状態をキープしたまま呼吸をする腹式呼吸を練習しましょう!
1.仰向けになり、膝を立てます。
2.胸式呼吸を使って肋骨を締めた状態を作り、そこから肋骨が開かないように注意しながら少しずつ息を吸って下腹を膨らませます。
3.少しずつ吐きながら空気を抜いて、お腹が薄くなるまで吐ききります。
4.「2.」、「3.」を繰り返し行います。
◎目安回数
繰り返し10回1〜2セット
ユミコア流肋骨締めエクササイズを行うと、年齢に関係なく女性らしいくびれを手に入れることができるでしょう!
■肋骨締めにプラスして行うと効果的なこと
肋骨締めをより効率よく行うために、日常生活において気をつけた方が良いことをご紹介します。
・食生活の改善
肋骨締めの効果を高めるためには、食生活の改善も必要です。
【食事は常に腹八分目】
お腹がいっぱいになると、お腹が膨らんで肋骨を締める腹筋にも力が入りにくくなってしまいます。たまにはそんなことがあってもよいと思いますが、日頃から頻繁に満腹になるまで食べていると肋骨の締まりがなかなか定着しないので、食事は腹八分目にし、肋骨締めをしやすいようにしておきましょう。
【便秘は肋骨締めの天敵】
便秘になると、お腹が張った感じになってしまい、肋骨締めに必要な筋肉にも力が入りにくくなってしまいます。特に便秘気味な方は、便秘解消のために食物繊維を多く含むさつまいも、ごぼう、こんにゃくの他に、整腸作用のあるヨーグルトや納豆、キムチを積極的に食べることがおすすめです。
緑の葉っぱ、海藻類などが豊富に含まれ、デトックスにも効果的なYumiCoreBodyプロデュースのオーガニックグリーンパウダー『とりあえずこれだけ!for Family』を食事と合わせて摂取すること、便秘解消に効果的です。
・深い呼吸
肋骨締めは、エクササイズ中だけでなく、普段の呼吸時に少しだけ意識をすることで、肋骨締めの効果があります。まずはしっかりお腹と背中に呼吸を入れるような深い呼吸をすることを意識しましょう。一番は、しっかりと息を吐き切ることが大切です。しっかり吐き切ることができると、その後自然と胸郭や肺が拡がり、深く息を吸うことができます。日頃から深い呼吸をすることで呼吸筋が刺激され、肋骨締めの効果が高まります。
■まとめ
今回は、肋骨締めの正しいやり方をビフォーアフター画像とともにご紹介しました。肋骨を締めると、ぽっこりお腹が引き締まってウエストが細くなり、姿勢も改善できます。また、呼吸に関わる筋肉の機能も高まるので、深くしっかりとした呼吸ができるほか、お腹の動きもよくなり便秘解消の効果が期待できます。肋骨締めのやり方をマスターし、肋骨が締まった状態が維持できるように、こつこつ丁寧に練習してみてください。
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投稿者プロフィール
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Yumi Core Body編集部
国立大医学部卒。スポーツ整形クリニックで勤務後、現在は病院勤務で訪問リハビリ業務に従事。二児の母。理学療法士免許。